季節から見つけるエコ(3)傘とリユースとわたし
環境新聞 × ジョシエネラボ コラム
季節から見つけるエコ
家族分の傘を集めてみました。使えなくなったらどんな風に有効活用しようか考え中!
傘とリユースとわたし
ー「もったいない」の意識を持てる社会にー
皆さんは折りたたみ傘を持ち歩いていますか?今年の夏も、強い紫外線と急な天気の変化に折りたたみ傘がかかせません。ですが最近は100円でビニール傘が手に入るようになり、「傘は使い捨て」という認識で購入する人も多いようです。日本洋傘振興協議会によると、日本では年間1.3億本の傘が消費されています。なんと日本は世界で一番傘を消費している国なのです。消費量のうち8000万本がビニール傘。世界平均と比べて日本は折りたたみ傘を使う人の割合が少ないようです。傘をもっと、自分にとって身近なエコの課題として考えていきたいですね…。
そこで注目したのがレンタルサイクルならぬ「レンタルアンブレラ」。ダイドードリンコ株式会社では、駅や電車に忘れられた傘を再利用し、自動販売機の側面を活用した傘の貸し出しサービスを2015年より行っています。傘の返却率は約7割(2016年関西地区調査結果)と完全に戻ってきているわけではありませんが、利用者の善意でサービスは継続されており、今年もさらに新しい地域に拡充され、全国18都道府県にて広く展開されています。
また2018年より始まった傘のシェアリングサービス「アイカサ」は、LINEアプリをダウンロードし周辺の傘スポットにてQRコードを読み込むだけで、傘を簡単にレンタルすることができます。費用はなんと1日70円!慌ててビニール傘を買うよりも安く、売り上げの一部が環境のために寄付されるということで話題になり、サービス開始から3ヶ月で登録ユーザー数は5,000人超、アイカサ設置スポットは100近くにも急増しているそうです。
強風などで傘が壊れてしまった時、エコ好きママの私がおすすめするのは傘生地のリユース。撥水加工のある強い生地は、ペットのレインポンチョや自転車のカゴカバーに変身させることができますよ。傘にも一人一人が「もったいない」の意識を持てるような社会にしていきたいですね。
ママライター 吉田茉央
環境新聞 2019年7月17日号より転載
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