季節から見つけるエコ(6)「運動会」の最適な開催時期とは
読みもの|7.14 Tue

環境新聞 × ジョシエネラボ コラム
季節から見つけるエコ
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天高く馬肥ゆる秋、快適な気候での運動会開催が望ましいですね

「運動会」の最適な開催時期とは
ー時期を変えるのは温暖化への適応ー

 環境やエネルギーに関する女性の活動をサポートしているジョシエネLABOの水渡です。今月のテーマは『運動会』です。運動会の開催時期について調べてみました。
 運動会は10月の体育の日近くに開催されるイメージがありませんか?ですが近年、開催時期を秋から春に移す学校が増えています。2016年のNHKの調査によると、東京23区と全国20の政令指定都市の公立小学校では、全体の約66%が春に運動会を行っていました。地域差もありますが、北日本では秋は気候が悪いため8割以上が春開催、西日本では秋開催が過半数を占めます。他地域でも春開催が増えていますが、理由としては、秋は残暑が厳しく熱中症になりやすい、台風発生や秋の長雨があり日程調整が難しい、秋は学校行事が多く年度行事を分散させるため、年度始めにクラス仲を深めるためなど、様々な理由が挙げられます。
 秋晴れの中での運動会も気持ち良いですが、10月初旬は微妙な時期です。首都圏に限れば、6月よりも9月の月間降水量の方が多く湿度も高いのです。長女の幼稚園の運動会は秋でしたが、天候の都合で延期の延期になり、体育の日(10月の第二月曜)に変更され大変だった記憶があります。台風や長雨のシーズンに開催するのは、スケジュール調整が難しいと感じました。
 ではいつ頃が気候的に運動会日和なのでしょうか?GW明けの梅雨入り前がベストタイミング?そう思って調べてみると、春開催の運動会は全国平均で5月16日~6月11日でした。ただ最近では5月下旬でも10月上旬でも夏日(一日の最高気温が25度以上の日)になる可能性が高くなっているので、10月下旬、体育の日よりも遅い時期の開催が最も望ましい運動会日和と言えそうです。
 見解は様々ですが、地球温暖化が進むと台風の規模が大きくなる可能性があると言われていたり、残暑も厳しくなっていきます。運動会の開催時期を変えるのは、ある意味温暖化への適応なのかもしれませんね。

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ママ気象予報士 水渡敬子
https://twitter.com/keizTENKI

環境新聞 2019年10月16日号より転載
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