2016.05.31
段ボールはほぼ100%リサイクル可能な包装材だって知っていましたか?全国段ボール工業組合連合会のホームページによると、家庭や企業からの使用済み段ボールの回収率は95%以上、そして回収された段ボール古紙から新たに段ボール原紙を作る際には90%以上が利用されているそうです。 通販で買い物をする度に、どんなに小さな商品も丁寧に段ボールに包まれているのを見ては「環境に配慮して、もう少し簡易包装での注文もできたらいいのにな…」と感じていましたが、段ボールは他の梱包資材に比べてリサイクル率が高いので、過剰包装に思われることもあるけれど、それぞれの店舗・商品にとって最も効率的な包装を考えた結果だということを知って安心しました。(全国段ボール工業組合連合会HP内Q&Aコーナーより)
子育て中のわたしは、おむつや水などを通販で定期的に購入しているので段ボールがすぐにたまります。週1回の資源回収のために紐もつけられずに保管するのが邪魔だったのと、「こんなにたくさんあるなら自宅で何か作ろう」と思い立ったのがきっかけで、うちでは段ボールはちょっとした家具の材料として利用しています。
画像は愛猫のための段ボールで作った爪とぎ部屋。爪とぎのくずが散らばらず、猫もケージの他に自分だけの安心できる空間ができて、赤ちゃんと猫の関係にもいい効果かも♪ その他の段ボール家具は、引き出し、絵本棚、掃除用具入れ、新聞入れとかなり多岐にわたります。自分の欲しいサイズ、デザインで作ることができ、表面に布や包装紙を貼ることで市販のものと間違えられるほどの仕上がりになるので作っていてとても楽しいです。 段ボール家具として市販されている段ボールは強化段ボールという普通のものよりも強度の高い段ボールが使われていますが、不要な段ボールを再利用して作る場合は何枚も重ねて使うとかなり頑丈になるのでお勧めです。
ちなみに段ボールの中の波型の部分は横から見ると三角形が連なって見えますよね。これは「トラス構造」といわれ、スカイツリーや東京タワー、電車の鉄橋にも用いられているんです!そして波型部分などを接着するのに使われている糊の原料はとうもろこしです。頑丈で環境に優しくて低コスト…理想の男性に出会ってしまった気分(笑)段ボール恐るべし。
数々の段ボール家具を作ってきた私のイチオシは「手作り引き出し」です。棚にちょうどいいサイズの引き出しを用意するのってかなり難しくないですか?画像の引き出しは牛乳パックと段ボール、布、100均の取っ手を使って作りました。ぴったりサイズで作れるのですっきりとした印象になりました。牛乳パックで引き出しを形どり、すべての面に段ボールを貼り付けて強化し、布をボンドで貼っただけです。布を生成りにしたことで温かみのあるナチュラルな家具になりました。 段ボールはリサイクル率の高さだけでなく、手触りの優しさや保温性、角が他の素材よりも柔らかくケガの心配も少ないことなどからおもちゃや家具、災害時の避難所での簡易ベッドや床敷きといった広い用途で注目されている素材です。木材を使ったDIYよりも簡単に安全に始められる段ボールのプチDIY、ぜひ皆さんも試してみてください。 <参考> ・全国段ボール工業組合連合会HP http://zendanren.or.jp/ ・『パパママつくって!かわいい段ボール家具』(石倉ヒロユキ著/日本放送出版協会、2006年)
ママモデル、ライター、Webディレクター、宅建士など幅広く活動している一児の母。東京都在住。出産を機に、親子で学べる環境教育、暮らしに役立つ省エネやエコアクション、SDGsに関する情報発信をしている。省エネ・脱炭素エキスパート検定【家庭分野】取得。「わかりやすく、親子で楽しめる」をモットーに、SNSや企業サイトで執筆活動中。 https://www.instagram.com/mao.chiffonxchiffon/
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