
2025.11.18
結婚記念日には、年数ごとに「紙婚式」「綿婚式」「銀婚式」など、素材にちなんだ名前がついています。それぞれの素材には、夫婦の関係がどのくらいの強さ、深さに育ったかを象徴する意味が込められています。 その中で5年目は「木婚式(もっこんしき)」。 木は根を張り、時間をかけて少しずつ太く、しなやかに成長していきます。これは、結婚生活がまだ若く、けれど確かな基盤を築き始めた時期にあたる5年目を象徴しています。「ふたりの絆がしっかりと根づき、これからさらに枝葉を伸ばしていくように」という願いが込められているのです。
森と作り手をタドるまな板選び
使い手として刻む、暮らしと絆の時間

宮城の森を守る活動を応援し地域の自然環境の保全に貢献

木婚式には、これからも末永く共に成長していこうという想いを込めて、木製の品を贈り合う風習があります。 木は使い込むほどに味わいが増し、手に馴染み、年月とともに変化していく素材。その特性が、夫婦の関係性──変わらず、でも少しずつ深まっていく絆を象徴しているのです。 また、木には「家庭円満」「繁栄」「長寿」といった意味もあり、インテリアや日用品など、暮らしに根づくものを贈るのが縁起が良いとされています。

木を贈るといっても、形や用途はさまざま。せっかくなら、日々の暮らしの中で手に触れ、長く使い続けられるものを選びたい。 そんな思いにぴったりなのが、「まな板」という贈りものです。 日常の台所において、まな板は最も触れる木製品のひとつ。だからこそ、その背景を知ることは、選ぶ喜びを深めることにもつながります。 「長生きする、まな板」は、背景に KURIMOKU(クリモク) のものづくり哲学があります。 このメーカーは、宮城県の栗原市を拠点に、木材の加工と森づくりを統合した事業を展開してきました。伐採から乾燥、加工、仕上げ、そして森林整備までを一貫して担うことで、素材の出自や工程をクリアにし、森と暮らしがつながる道具づくりを実践しています。

このまな板に使われているのは、天然のいちょう一枚板。 いちょうは包丁にやさしい性質をもち、乾きやすくカビにくいという特性もあります。表面が傷ついたり黒ずんだりしても、削り直して再生できる設計になっており、使い手とともに時間を刻む道具です。 さらに、使われた樹木の一部が森林整備への寄与に還元される仕組みも持ち、道具を選ぶことが森の循環に参加することにもつながります。


まな板は、ただ食材を切る道具ではありません。 手のひらに木のぬくもりを感じ、包丁の音が少し柔らかく響く瞬間に、道具と手仕事と時間がひとつに交わります。 結婚5周年に、まな板を贈るということは、「これからも共に食卓を支え合おう」という静かな誓いを込めること。木婚式の願いと、暮らしの時間を重ねていく関係性とが響き合うのです。 このまな板を毎日使うたび、その削られた跡も、艶を増した肌触りも、ふたりの時間が刻まれる証となります。そして道具だけでなく、あなたと、あなたの大切な人との絆も、時間とともに育っていきます。

宮城の森を守る活動を応援し地域の自然環境の保全に貢献

あなたの気になるモノゴト、タドリストがタドって
記事にします。リクエストをお待ちしております!