【緊急寄稿】10分でわかる!自然エネルギー系新電力を選ぶ前に確認したい、7つのポイント
ですが、皆さんがどういった新電力を選ぶかによって、気候変動や地域活性など、私たちの未来は大きく変わります。
最近では、新電力間で「自然エネルギー100%メニュー」が乱立しています。
そして、それによって、自然エネルギーを選択されたお客さまの電気代が意図せぬ方向に流れてしまい、結果的に「がっかりした」という声が寄せられることもあります。
そんな状況を鑑みて、緊急寄稿として、自然エネルギーを売りにした新電力を選ばれる際に重視していただきたい7つのポイントをまとめてみました。
1. 自然エネルギー100%(CO2フリー電気)はもはや当たり前で、どの会社でもできる。クリック
2. そもそも一番大事な電気はどこから調達しているか?(電源構成の明示)クリック
3. 自然エネルギーならなんでも良い訳ではない。それは「顔の見える」自然エネルギーなのか? クリック
4. お支払いいただくお金の透明化に努めているか?クリック
5. お客さまの声が届く仕組みが整備されているか?クリック
6. どのようなお客さまとの間に、共感の輪が広がっているか?(実績)クリック
7. 価格は適性か?クリック
8. 最後にクリック
目次
1. 自然エネルギー100%(CO2フリー電気)はもはや当たり前で、どの会社でもできる。
要は、お金を出せば「自然エネルギー100%。CO2フリー」と呼べることから、多くの新電力がこの制度を利用しています。もはや、誰でも自然エネルギー100%メニューを販売でき、それ自体は特別なものではありません。
2. そもそも一番大事な電気はどこから調達しているか?(電源構成の開示)
完全電力自由化の2016年初期から、生活協同組合(生協)や国際NGOや私たちは、「電気の仕入れをちゃんと開示していくべきだ」と考えてきました。各新電力の仕入れに対するこだわりは「電源構成」というものに現れます。食品における「成分表」のようなものです。
どの新電力も電気を売っている以上、何らかの電気は仕入れており、必ず「電源構成」があります。とはいえ会社によって、これを表に出さずに「自然エネルギー100%」を売りにしている会社もあります。
ちなみに手前味噌にはなりますが、みんな電力は下記の記事、表などをご覧いただければおわかりになるように、多くの自然エネルギー発電事業者からご協力いただき、自然エネルギー比率はNo.1*となっています。
*東京都公表「東京都エネルギー環境計画書制度 対象電気事業者一覧表」、
経済産業省資源エネルギー庁公表「3-(1)電力需要実績(2018年度)」を基に自社調査。
*低圧電灯を年間300千kWh以上供給する小売電気事業者153社のうち、
みんな電力は自然エネルギー利用率68.67%で首位
●外部メディア「東京都、小売電力事業者の再生可能エネルギー比率発表。首位みんな電力」
https://sustainablejapan.jp/2020/03/08/tokyo-renewable-energy/47113
※株式会社ニューラルの調査でも、みんな電力は自然エネルギーNo.1比率
3. その電気の生産者は、「顔の見える」自然エネルギーなのか?
みんな電力では、仕入れている電気にこだわっています。電力の生産者の皆さまを積極的に開示し、「顔の見える野菜」のように電気を販売する「顔の見える電力TM」という手法を開発し、電力を販売しています。
開始当時は、世界にまだほとんど事例がなく、登録いただいた電力の生産者も少数でした。しかし今や自治体さま、個人さま、企業さま、大小様々の魅力溢れる生産者さまが堂々と、顔を見せて電力を販売されています。
再エネ・FITの調達量は2019年段階で、574,200kWhと国内屈指の量に。
皆さまのコンセントの向こうは、魅力的な生産者に繋がっているのです。
私たちは「顔の見える電力」にこだわります。
4. お支払いいただく「お金」の透明化に努めているか?
その名も「超明細」です。
サービスリリース以降、多くのお客さまから「ここまで開示するんですか!」と喜びの声が多く届く、私たちの人気サービスになっています。
5. お客さまの声をお届けする仕組みが整備されているか?
左上から時計回りで「長野県高遠水力発電所バスツアー」、「八王子市民エネルギーBBQ」、「バーチャル発電所ツアー」、「本社での映画上映会」
6. どのようなお客さまとの間に、共感の輪が広がっているか?(実績)
https://minden.co.jp/users/
例えば、「かいじゅうにも優しい電気を」とのコンセプトで始めた「かいじゅうのでんき」(現在は受付終了)、ビームスさまでの店頭キャンペーンなど、自然エネルギー100%のお店や商品について、日々、多くの意見交換を続けています。
左:かいじゅうのでんき、右:BEAMS JAPAN店頭キャンペーン
7. 価格は適性か?
新電力業界では、安さに根拠のない、激しい価格競争が行われています。私も一人の消費者として、安さには確かに魅力を感じます。ただ同時に、それがエスカレートして行き着く先にあるのは、仕入れ先やパートナー会社に対する過度な値引き交渉やしわ寄せであり、最終的には一部の事業者以外、誰も幸せにならないことを知っています。
私たちが目指しているのは「激安」ではなく、あくまで「顔の見える、フェアで適性な価格」です。
ただし、お見積もりいただいたお客さま、他社と比較されたお客さまはわかると思うのですが、みんな電力の電気代は決して高くありません。
それは、販促コストが高い比較サイトに登録しない、提携事業者以外、広く販売代理店制度もとらない、電力の日々のオペレーション業務を独自のIT化により効率化している、電気を安く調達できた時に、お客さまにその利益を還元する独自の料金体系「みんな割」をご用意するなど、創意工夫によって実現している、根拠ある「顔の見える」価格になっています。
https://minden.co.jp/personal/plan
表中の料金プランの価格は、2020年6月に以下の条件でシミュレーションした税込価格です。
条件:〈電力会社エリア〉東京電力エリア 〈契約種別/容量〉従量電灯B/40A 〈月別電力使用量〉2020年4月/250kWh
また、燃料費調整額(みんな電力では電源コスト調整単価)、再生可能エネルギー発電促進賦課金を含んでおります。
最後に. 〜みなさんの選択を、気候変動抑止、地域貢献の力に〜
実は家庭から出るCO2のうち、約50%弱は電力由来です。
私たちは圧倒的に選ばれるサービスに向けて、改善を続けていきます。ぜひ、この機会に様々なサービスをご覧になって、仮にみんな電力でなくとも、良い新電力をご選択いただき、皆さまの電気代を社会課題の解決のために活用いただけるよう願っております。
また、ここに書かせていただいたこと以外に気になることがあれば、また何らかのご要望あれば、下記カスタマーセンターもしくは問い合わせフォームより何なりとご質問ください。
▼みんな電力株式会社 カスタマー・サポート
お問い合わせフォーム:https://portal.minden.co.jp/contact/guest
メール:support@minden.co.jp 電話:03-6277-5441 (平日10時~18時)
大石 英司
1969年、大阪府生まれ。広告制作会社などを経て凸版印刷へ転職。
凸版印刷在籍中に電子出版・有料デジタルコンテンツ流通の先駆けとなる「ビットウェイ」(現:出版デジタル機構)の起案・事業化、「原宿スタイルコレクション」「IKKO美脚革命」などのプロデュースを行う。
2011年、みんな電力を設立し、小型ソーラー充電器の販売や世田谷区との再エネ啓発事業などを手掛ける。
2016年より、電気の生産者がわかる「顔の見える電力™」のコンセプトを掲げ、再エネを中心とした電力小売り事業を展開。現在、法人契約件数はおよそ3000件。環境省グッドライフアワード 「最優秀賞」、STI for SDGsアワード「理事長賞」、グリーン購入大賞「大賞」「経済産業大臣賞」受賞。
★電力の仕組みや制度についてより詳しく知りたい方へ★
みんな電力の再エネ三銃士が電力の不思議について分かりやすく紐解きます。
全7回に渡って記事をアップしていきます!
はてな①「石炭や石油の発電所から電気を仕入れているのに、どうしてお金を払えば自然エネルギー100%になるの?」
はてな②「食品でいう成分表のようなものなのに、電源構成を開示しなくてもいいの?」
はてな③「結局、環境に優しい電気ってなに?」
はてな④「自然環境や地域資源を著しく破壊する発電所の電気は選ばない企業があるって本当?どうやって選ぶの?」
はてな⑤「自分の電気代ってどのように使われているの?」
はてな⑥「発電所の世界ってどうなってるの?」
はてな⑦「どうして電気の切替が、省エネよりも、自動車に乗らないよりも、気候変動抑止に貢献できるの?」