脱・手荒れ女子!100%自然にかえる食器用エコ洗剤3選
読みもの|10.4 Tue

脱・手荒れ女子!100%自然にかえる食器用エコ洗剤3選|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

 環境や肌に優しい食器用洗剤が少しずつ増えてきていますが、試してみたことはありますか?洗浄力や価格の面で未だに手が出せないという方もいるのではないでしょうか。今回は成分表や検証データを基に、本当に環境のことを考えて作られている製品だけをご紹介します!

エコ洗剤

エコな食器洗剤を試してみよう

 毎日のように使う食器用洗剤。わたしは少し前まで成分を気にしたことがありませんでした。どれも全部一緒だと単純に考えていたからです。近年「肌に優しい成分を使っている」とか「天然素材を使っているので安全」という表記で店頭に並んでいる商品も出てきましたが、それでも元々使っていた通常、店頭に売っているリーズナブルな値段の洗剤から変えることがなかったのは、はじめに書いたように価格の高さだったり洗浄力が弱くなるのではないかという疑問もあったからです。ですが水仕事が原因で手に発疹ができるようになったある日、知り合いの口コミで偶然試した「緑の魔女」という製品から私はすっかり洗剤にこだわりを持つようになりました。

環境に優しい食器洗剤とは

 ところで何をもって「環境に優しい・悪い」といえるのでしょうか。それは洗剤の成分を調べることから始まります。
 汚れを落とすために必要な界面活性剤、これらの多くは石油などで人工的に作られたものです。化粧品やアイスクリームにも入っているし、界面活性剤の素材全てが悪いものというわけではないのですが、化学合成によって作られたものも多く、自然界に元々存在していたものではないため、排水されても分解されずに川や海を汚して、生態系を破壊しかねません。
 反対に植物由来の洗浄成分は、排水された後じきに分解されていつまでも水を汚染することはありません。しかも肌にも低刺激でいいことづくしです。まずはこの「天然成分由来の界面活性剤を使った洗剤」を選ぶのが第一です。さらに、他の成分もチェックしてみましょう。合成香料や保存料が使われていないかということや、使われている成分が少なくシンプルなのも安心ですよね。そこまでは製品パッケージや店頭のPOPを見れば大体わかりますが、エコ好きなわたしはさらに2点重要視するポイントがあります。
 まず1つ目は、植物由来の界面活性剤が何%分解されるのかということ。植物由来ならなんでも安心というわけではなく、製品によって分解される割合が違っていたりするのでなるべく100%のものを使うことをオススメします。
 そして2つ目は、製造販売している会社の持っている理念や環境に配慮した行動がどの程度なされているかです。以下で紹介していくのは、工場のエネルギーを全て太陽光などの自然エネルギーでまかなっている会社などで、製品だけでなくそれを作るエネルギーにも工夫をしている企業ばかりです。その姿勢は、本当に素晴らしいですよね。
 今回紹介する3つのエコ洗剤は、界面活性剤100%分解可能で、成分や会社のCSRの取り組み(企業の社会的責任)において、こだわりの強い安心して使える製品です。

環境に優しい食器用洗剤おすすめ3選

1
出典:http://www.ecover.co.jp/ja/product/w-up-lemon-500ml/

エコベール
 ・世界で初めて無リン洗濯洗剤を開発したベルギーの企業の製品。
 ・ボトルに使われている素材はプラスチックではなく、再利用が可能なサトウキビ由来の「プランタスティック」であることが特徴。
 ・独自の監査ツールで原料調達から廃棄にいたるまで全ての段階で化学物質を徹底排除するよう管理しているそう。
 ・動物実験に反対する立場で長年研究を重ね、植物の力を最大限引き出して高い洗浄力と安全性を持ち、全ての商品が100%生分解される安心して使える製品。

 エコベールは最近よく店頭でも見かけるようになってきました。実際に使ってみましたが、泡立ちがいいのにすぐにスッキリとすすぐことができるのでとても使いやすいです。油汚れはつけ置きすれば十分に効果を発揮しました。香りもほどよく、だんだん消えていくので使用時には気になりません。手がつっぱる感じもなく使っていて快適です。

2
出典:https://www.sonett.jp/product/product02/#p01

ソネット
 ・有機栽培の植物を使用することで植物本来の抗菌効果を引き出しているため、着色料・香料の他保存料も不使用
 ・工場は再生可能なクリーンエネルギーを利用して運営
 ・生分解100%なのはもちろん、排水後の分解がより早く進むよう工夫された独自製法
 ・アレルギーを誘発するような原材料は一切使っていないと宣言しているので安心して使える
 ・リサイクル可能なパッケージ

 世界42カ国で販売されているドイツの洗剤です。購入できる場所が限られるというデメリットがありますが、わたしは現在こちらを愛用しています。ポンプ式は出しすぎを防いでくれるし思ったよりも使いやすくて癖になります。柔らかな泡が驚くほどすっきりと洗浄する力があり、油汚れもなんのその。エッセンシャルオイルで香り付けしているので洗い物をしながらほんのり癒されます。水仕事後の手の荒れもなく、金額もエコベールと同等なのでどちらもオススメですが、エコベールは保存料を使っているので成分的にはソネットの方がより良いのかなと感じています。使い心地もありますが、わたしはこの会社の姿勢が気に入って愛用しているところもあります。

環境に優しい炊事のコツ
 エコ洗剤は生分解100%が大事だと前述しましたが、最終的に完全に分解されたとしても、製品によって分解にかかる時間は違い、その間に環境を汚染しているのは間違いありません。だからといって洗剤は使わないという選択をするのは難しいので、洗剤を使う量を減らし、なるべく汚水を出さないことが大切です。お皿やフライパンについた油汚れは古紙でふき取ってから洗うと洗剤の節約にもなるし汚水を排水しないで済みます。わが家では新聞紙を使っていますが、知り合いのエコマスターにキッチンペーパーを汚れるまで何度も乾かして使うという人もいます・・・極端な例ですが。すでに当たり前にやっている方も多いと思いますが、古紙での拭き取りにこんな洗剤を使ってみると効率的ですよ。

3
出典:http://www.gankohompo.com/products/kitchen/01/lineup.html

森と・・・
 ・「洗剤を売らない努力をする洗剤屋」が開発。なんと日本のプロ登山家が作った製品。
 ・排水のことを考えて作られただけあって洗剤の使用量をかなり減らすことができる拭き取り式洗剤
 ・洗浄成分がたったの0.96%で、1日で97%、7日で100%が生分解される
 ・食器洗剤としてだけでなく、レンジやガス台などキッチン周りの掃除やまな板の除菌にも使える
 ・詰め替え用のコスパが最強

 エコ好きママの中では有名な商品です。ヒバのしっかりとした香りが心地よく、使っているだけで癒されます。食洗機にも使えるというのも洗剤を2つ置く必要がなくなってありがたいですね。吹きかけてスポンジでこすると汚れがすっと落ちるのが本当に不思議な感覚です。これを使ってからは排水溝ネットが汚れにくくなったように感じます。慣れてしまえば本当に楽チン、使いやすい洗剤ですよ。

さいごに

 他にもオーガニック洗剤や植物由来の洗剤を使ってきましたが、手のカサつきに気付くと大抵余計な化学成分が入っているんです。地球に優しいというのも大事ですが、毎日何度も使う食器洗剤は自分にも優しくないと困りますよね。今回紹介したものはわたしが実際に使ってみていいと感じたものですし、案外コスパがいいのでぜひ試して自分に合ったものを見つけてみてください。

<参考>
・エコベール _ 植物生まれのエコ洗剤
http://www.ecover.co.jp/ja/
・オーガニック洗剤 _ エコ洗剤のソネット・公式ブランドサイト
http://sonett.jp/
・がんこ本舗公式WEBサイト _ GANKO HOMPO
http://www.gankohompo.com/

ライター紹介

kotono02
吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
https://tadori.jp/note/about_joshiene/
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