【再エネ編】ママたちが区の職員さんと話してみた!①
読みもの|8.13 Tue

【再エネ編】ママたちが区の職員さんと話してみた!①|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

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個性あふれるメンバーでの会談はマニアックで楽しかったです♪

 
 ジョシエネLABOのママ会ミーティングで「エコのプロと話してみたい」と言ってみたら、なんと世田谷区環境政策部の方と夢の会談が実現しました…!世田谷区民として、また、エコ好きママとして、気になることをあれこれ聞いてきちゃいました!

お話してくださった区の職員の方々(写真右から)

池田さん(世田谷区 環境政策部 エネルギー施策推進課長)
齊藤さん(世田谷区 環境政策部 環境計画課 環境計画担当係長)

参加メンバー(写真左から)

上田さん・・・所沢市のマチエコ大使でもあり、元祖エコアイドル。一児のママ。努力家で知識が豊富。
わたし・・・エコとか省エネ大好きな1児のママ。興味のあることはとことん追求!
水渡さん・・・アクティブなママ気象予報士。イベントではよく雲を作っており子どもに大人気。
渡辺さん・・・世田谷プレーパークなどの運営をしているパワフルママさん。どうやらおうちがかなりエコ仕様らしい…気になる…。
中山さん・・・子育て関連のことなど、ママ目線でいろいろ奮闘されている議員さん。お弁当を綺麗に詰めるのが得意らしい。

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ジョシエネLABOのメンバーはママが多いんです♪

わたしたち「ジョシエネLABO」ママ会とは!

 「ジョシエネLABO」は、女性のやりたいことを支援してくれる組織です。前身であったエネルギーアイドル「エネドル」のメンバーが結婚・出産を経てライフステージが変わっていく中で、アイドルじゃなくても、ママや主婦、学生、誰でも参加できるサークルみたいなものを作りたいとエネドルリーダー上田マリノが発案したことがきっかけとなり、2015年からはじまりました。ママ会のメンバーは名前の通りママから構成され、環境新聞に連載をさせてもらったり、環境系イベントに参加・企画・運営などもしています。

世田谷区はどのようなエコな取り組みをしているのか

 区は2019年4月より、区役所本庁舎に再生可能エネルギー100%の電力を導入しています。入札制で決めていて、今年度は千葉県の会社が落札されているそうです。主に水力発電、一部バイオマス発電による電気が使われているとのことです。区役所本庁舎で年間約220万kWhの電気が使われていますが、世田谷区の小学校や区民施設など全体では7000万kWhなので、これから再生可能エネルギーの割合を増やして本当の意味で100%を目指していきたいと考えているそうです。
 また、区は公共施設(小学校や複合施設)の屋根を利用した太陽光発電や、神奈川県三浦市にある区有地を活用して太陽光発電所を開設し、これらの施設で発電した電気を売電しています。収益は年間500万円ほどで、毎年行っている省エネポイントアクションなど、区の環境施策に活用しているとのことです。
 世田谷区は住宅都市のため区内だけでエネルギーを地産するのは難しいので、よその自治体から調達していくという方向もどんどん進めていて、現在は群馬県川場村、青森県弘前市、長野県との電力連携を行っているとのことです。川場村では木質バイオマスで45kW発電し、区内の40世帯へと電力を供給。弘前市では雪国対応型メガソーラーの実証実験を行っていて、1500kW発電しているうちの約3%を区内60世帯へと供給しているそうです。長野県ではダムのそばの水力発電所から区内の保育園や児童館などに電力を供給しています。これらの発電所を見学できる現地ツアーも定期的に開催していて、川場村バイオマス発電ツアーや弘前市メガソーラー見学ツアーも予定しています。


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エコに関心のある区民にはおそらく有名な「省エネポイントアクション」をいうワードに、区民であるママ会メンバーは思わず「おぉー!知ってる知ってる!」と声をあげてしまいました。参加するだけで目標を達成できなくても商品券がもらえるのは知りませんでした!

こういった取り組みを幅広く知らせていくためにSNSなどは活用されてるかどうか

 お知らせには区の公式Twitterを活用しているそうです。環境分野で独立したものは世田谷区では用意されていないそうですが、今年10月に二子玉川にて行われる世田谷区主催の環境イベントである「環境エネルギー・ラボ2019 in せたがや」では専用のTwitterを運営して当日の情報などもどんどんお知らせしていきたいと気合いが入っている様子でした。(イベントについてはまた次回…)

幼児向けの環境イベントなど、環境教育について

 正直なところ、世田谷区の環境イベントは小学生以上の子どもを対象にしたものが多いと感じています。もちろん関心を持つ年齢や理解が深まる年齢などを考慮すると小学生くらいが望ましいのかもしれませんが、わたしがこれまでにたくさん記事を出してきたように、小さなころから環境に配慮する生活や行動を教え、当たり前にできるようにするには幼児のうちからの教育が良いと考えます。地域によっては環境絵本を出している地方公共団体もありますし、世田谷区では何か考えている企画や既存のサービスなどで実行できそうなものがないか尋ねてみました。区立の保育園にて長野県職員によるジオラマ模型を使った発電の仕組み講座を園児に開くなど、地道に活動の幅を広げている、とのことでしたので、区内のあらゆる地域でたくさん活動していってほしいということをお話させていただきました。

今後の取り組みと展望など

 昨年の11月に記者会見で区役所本庁舎の電力の入札を行うといったことを発表した際に、NHKで紹介されたのですが、これが大きな反響を呼び、直接多くの方から応援する、といった趣旨のお電話をいただいたそうです。また、事業者からも入札に参加したいとの声があり、これを機に、もっと多くの事業者が入札に参加し、よりよいサービスを区民に提供していきたいとのことです。
 また、本庁舎の電力が100%再エネでできているということは、ポスターでお知らせしているものの、該当の建物で働いている人しか周知できていないため、もっともっと職員たちの意識を変えていきたいとおっしゃっていました。
 最近話題の海洋プラスチック問題についても今年シンポジウムを開き、今後も関連した企画を立てていけたらと考えているようで職員さんの関心と意識の高さを感じました。
 次回は省エネのお話について紹介していきます!

【参考】
・区役所本庁舎の電力は再生可能エネルギー100パーセントになりました _ 世田谷区ホームページ
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/011/003/d00165265.html
・世田谷区、弘前市から再生可能エネ 都民に売電  _日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30101460S8A500C1L83000/
・環境省主催「平成30年度地方公共団体実行計画に関する説明会」世田谷区資料
https://www.env.go.jp/policy/local_keikaku/training2018/siryou/kanto-2.pdf

ライター紹介

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
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