あづま袋はエコバッグ界最強!?親子で簡単手作り
読みもの|9.1 Tue

あづま袋はエコバッグ界最強!?親子で簡単手作り|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

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学校や保育園・幼稚園でも何かと必要なエコバッグ。どうせ持つなら自分のお気に入りがいいですよね。

 スーパーやコンビニでのレジ袋が有料化されて早1ヶ月半(2020年8月中旬執筆時現在)。最初こそ比較的マイナスな話題も多く出ていましたが、1ヶ月も経たないうちに少なくなり、新しい生活スタイル・マーケットとして定着してきたように感じています。
 そして街中にはお洒落で便利なエコバッグがどんどん増えています。皆さんはかさばらず、持って出るのを忘れにくくて、丈夫で気にせず洗濯ができるお気に入りのエコバッグには出会えましたか?わが家の大ヒットエコバッグはずばり「あづま袋」です。どういったものなのか、また、実際に作ってみたのでご紹介します。

あづま袋とは?

 あづま袋(あずま袋)は、江戸時代から伝わる風呂敷や手ぬぐいを袋状に縫い合わせて作られたもの。持つと三角形のような形になります。西洋の文化が浸透しつつある日本で、庶民が風呂敷や手ぬぐいを使ってカバンを真似しようとしたのが始まりだそうです。
 エコオタク界隈では風呂敷がかさばらずたためるし最強!という声もあるのですが、風呂敷を広げて荷物を中心にまとめてくるむのすら面倒なずぼらママ(!)にとっては、最初から袋になっている方がポンポン荷物を放り込めるので便利だなぁと感じています。江戸時代の知恵が今役立っていると思うと歴史の重みを感じます…。

あづま袋を手作りするとこんな良い点がある!

 ところで自分で縫うなんて難しいのでは?と思う人も多いかもしれませんが、あづま袋はまっすぐ縫うだけなので手縫いでも簡単!針と糸を安全に扱える小学生低学年くらいのお子さんなら、軽いものや小さなものを入れる程度のサイズはすぐに作れるでしょう。

 半年くらい前からずっとあづま袋を作ろうと思って作り方を調べたりどんなサイズにしようか考えていたのですが、私が欲しいのは「レジカゴサイズか自転車のカゴサイズ」のエコバッグ。子供には保育園で作った工作を入れるエコバッグとちょっとしたお買い物用のを作りたいですね。もっと欲張れば、子供のお友達へお菓子の詰め合わせを包んでちょっとしたプレゼントにしたり、母や祖母にも買い物で使えるようなものをプレゼントしたいです。夢は膨らむばかり。

 あづま袋を手作りすると何が良いって、自分の欲しいサイズぴったりのものが手に入ることです。自分で生地の厚みや種類も選べるから丈夫さを優先するか、すぐ乾くものを優先するか、カバンの中でコンパクトな方がいいとか、さわり心地がいいかなど、オーダーメイドの自分だけのエコバッグが手に入るにも嬉しいです。さらに子どもにも環境教育のためにマイバッグを持ち歩かせたい私としては、子ども自身でデザインを決めてお気に入りの一枚ができれば、とても大事に扱ってくれるのでマイバッグを持ち歩く習慣もつきます。

あづま袋を作ってみよう!

 ちょうど長方形の端切れがあったので、娘がハマっている人気アニメのキャラクターをイメージしたデザインで、家にある材料だけで作ってみることにしました。

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娘に「鬼滅の刃」のキャラクター衣装を作ってあげた残りの生地です。ぴったり使い切れてよかったです♪

【必要なもの】
長方形の布 1枚(縦・横が1:3の長さになるように切る)
メジャー、ハサミ、針と糸orミシン

 基本の作り方として用意するのはこれだけ!生地を2種類組み合わせて使ったり、表面にワッペンやレースなどで装飾をしてもいいでしょう。今回私が使う生地は薄手だったので、裏地をつけるために長方形の生地を表裏1枚ずつで計2枚用意しました。その他、表面が一色だけだとシンプルに感じたので、家で何年も眠っていたリボンを縫い付けてちょっとアレンジすることにしました。

【基本のあづま袋の作り方】
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長方形の生地を白い紙に略図化してみました。

1)長方形の生地を広げ、短い方の辺を糸がほつれて出てこないように三つ折りにして縫う。
2)もう一度生地を広げ、三つ折りにして、折り目に印をつける。(上の画像の白い紙参照)
3)生地のおもて面を上にして広げ、片面だけ折りたたみ、折った側の青い線部分を縫う。(画像参照)
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右下の点線部分が縫い終わった箇所です。

4)反対側も折りたたみ、残りの青い線部分を縫う。この時、間に挟まっている布は縫わないように気をつける。(上の画像のようにめくっておきましょう)
5)青い線部分を2ヶ所縫ったら、生地をひっくり返す。

 はい、完成です!縫う箇所は4つ。いずれもまっすぐジグザグ縫いすればOKです。私は裏地とマチをつけたので少し作り方が違いますが、応用できるようになれば持ち手を伸ばしたり、もう少し深めの袋を作ることも可能です。ここではざっくりとしか説明していないので、詳しく紹介されているサイトや動画を参考にしてみてください。

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作ってみて、もっとこんな大きさのものが欲しいな~と気付いたりするものなので、またいくつか作ってみたいと思います。

環境面から見るエコバッグの選び方

 エコバッグを持っていてもエコなわけではない、ということは前回の記事「レジ袋有料化はなぜ始まった?環境負荷は?」でお伝えしました。それでは私たちが少しでも地球を守るために、どういった点に気をつけて環境に優しいエコバッグを選んだら良いのでしょうか?

・R-PET素材で作られたエコバッグを選ぶ
使用済みのペットボトルで作られたエコバッグが増えてきました。もちろんペットボトルを使わない社会が一番ですが、廃材を有効活用しているので優先的に選んでみてもいいのではないでしょうか。
・作られた背景を知る
消費者と労働者が共に満足できるフェアトレード商品も選ぶ基準としておすすめです。フェアトレード認証されたオーガニックコットンで作られたエコバッグも多く製品化されています。
・エシカル素材のものを選ぶ
工場で使われた素材の端切れを集めて作ったリサイクルの糸を使ったものがあるそうです。気になる…!

 自分に必要なものは自分で作り出す、というのもある意味では捨てずに長く使えばエコかなぁと感じました。もっと素材にこだわって、親子で大事に長く愛用できるものを作り出していけたらいいなと思います。

【参考】
・エシカル素材のシャンブリックエコバッグ _ グッズ企画ネタ|ノベルティ・オリジナルグッズの紹介やトレンド情報を発信中|株式会社トランス(東京・大阪)
https://www.trans.co.jp/column/goods/chambric/
・2015年秋 消費者のくらし向きに関するアンケート 調査結果より|公益社団法人 ふくい・くらしの研究所
https://www.kuranavi.jp/cms/wp-content/uploads/2015/04/5ab7058971cf0e213d9b5018e1dac113.pdf
・オーガニックコットンは世界を変える _ オーガニックコットン製品・布ナプキンの専門ブランド【メイド・イン・アース】
https://www.made-in-earth.co.jp/organic-cotton/change-the-world/

ライター紹介

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
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環境問題、自然エネルギー、SDGsなどをテーマにお話し会や講座企画、子ども向けワークショップ、情報発信をするコミュニティです。コラボのお誘い、企画メンバーなど随時募集しています。講師のご紹介もしています。
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