足元から始めるSDGs(4)「熱帯夜」でもエアコンが不要な日も
読みもの|4.16 Tue

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ジョシエネLABOミニコラム
〜足元から始めるSDGs(4)〜
目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに(下)

「熱帯夜」でもエアコンが不要な日も

 目標7には「省エネ」に関する項目があります。今回は気象予報士としての知識を生かした夏の省エネ暮らしをご紹介します。
 実は「熱帯夜」でもエアコンをつけずに入眠できる日があります。「熱帯夜」は夜間(18時頃から翌日午前6時頃まで)の“最低気温が25度以上”のこと。気温のみで定義されていて風や湿度などは加味されていません。無風で多湿だと不快ですが、気温が27度でも風が吹いていて湿度が低ければ快適です。ニュースで「今夜は熱帯夜」と聞いて機械的にエアコンをつけるのではなく、ぜひ戸外の風や空気の乾燥具合を確認してみてください。

 また関東地方では北~東風が吹くと、前後の日々よりも涼しく感じたり曇天だったり、雨が降る時もあります。予報士の業界で「北東気流」と呼ばれる気圧配置の時にそのような現象が起きます。「西高東低」の気圧配置は冬の頃よく耳にすると思いますが、「北東気流型」という気圧配置もあるのです。高気圧が首都圏上空を抜けて東北地方沖の方に位置する際、高気圧の縁辺に沿ってオホーツク海上の冷たい空気が首都圏に流れこんでくるため、暑い時期でもこの気圧配置になれば、家の東側・北側の窓を開けると涼しく過ごすことができます。天候と上手に付き合うと、省エネすることができます。

 今夏の異常な暑さは命に関わるため、乳幼児がいる我が家では常にエアコンON。今は電力を使い倒している状況ですが、自然の力を生かした省エネをしながら、“我が家の分は我が家で発電“という目標を2030年までに達成したいと思っています。

ママ気象予報士
水渡敬子

環境新聞 2018年8月22日号より転載

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