【赤ちゃんOK】自然と触れ合おう!「ビオキッズ2016@世田谷公園」レポート
読みもの|12.6 Tue

【赤ちゃんOK】自然と触れ合おう!「ビオキッズ2016@世田谷公園」レポート|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

 だんだん寒くなってきて、おでかけが億劫になってきました…。でも四季を通じて自然のさまざまな変化を肌で感じてもらうのって、子どもの教育には大事な気がします。そこで親子で自然との触れ合いや外遊びを楽しめると話題のイベント「ビオキッズ」に行ってきたのでレポートしちゃいます!

親子で楽しむ外遊び&子育てフェス「ビオキッズ」

ビオキッズ
世田谷プレーパークの様子(出典:公式サイト

 “自分の責任で自由に遊ぶ”ことをテーマに作られた、世田谷区にある「羽根木プレーパーク」。そこで遊ぶ子どもの親たちが、外遊びの楽しさや子育て世代の地域ネットワークの形成を目的に発足したイベントで、今年で4回目、世田谷公園では初開催だそうです。会場を回ると多くのブースが子ども連れで運営しており、来場者も出展者も同じ親ということで、会場内は和気あいあいとして温かい空気に包まれていました。
 緑あふれる自然の中で五感をフルに活かし、大人主導ではなく子どもたち一人一人が自身で遊びを見出すことで、子どもたちのための社会作りをしていこうと、ビオキッズのイベントに参加する家族の輪が広がっているそうです。
 出展ブースはこだわりの無農薬野菜やオーガニック製品の販売、飲食店に、親子で参加できる木や石を使ったワークショップや、子ども向けの遊び場、音楽ステージなど内容も盛りだくさん!

ビオキッズ
なんと美容室までありました!予約はすぐにいっぱいに。

布や段ボールを再利用

 イベント会場内でひときわ目立っていたのは、青空に映える真っ白な使用済みの段ボールで遊ぶ子どもたち。トンネルを作ったり、基地を作ったり、絵を描いたり、それぞれが自由に遊びを作り出し、知らないお友達とも盛り上がっている姿を見て改めて子どものパワーに驚かされます。

ビオキッズ
うちの娘も一番最初にひきつけられていました。お姉ちゃんとトンネル遊びをしたのが楽しかったようでした。

 他にも古新聞が散りばめられたブースでは自由に破いたり丸めたり、小さなプールに入れて新聞プールを作ったり、子どもの発想に任せて遊ばせる場所もありました。会場内の装飾にもカラフルな布が使われ、決して安っぽくなく工夫を凝らした手作り感満載のイベントだなぁと感じました。

ビオキッズ
写真下にある布の山。子ども服から大人の服まで、ぜーんぶ0円!

 ママとして一番興味を持ったのは洋服のリユースコーナー。着なくなった服を自由に持ち込み、置いてある中から無料で持っていっていいというものです。タダだからといって別に汚かったりかなり古い、というわけでもないのでこのコーナーには子連れママが目立ちました。

石や小枝だって立派なおもちゃ

ビオキッズ
木の香りや色、見た目の違いを楽しみながら自分で作る箸や写真立ては素敵な宝物になりそう。

 公園に落ちている枝を自分で加工してストラップにしたり、石を積み上げる遊び(ロックバランシング)に参加したり、どこにでもあるようなものに目をつけて遊びに変えてしまうワークショップがたくさんありました。
 うちの1歳の娘も小枝で地面に絵を描くのが好きなのですが、イベントでは木目や色の違いに興味を持ち、大人と違った視点で自然に触れ合っているのだなと感じさせることがありました。

赤ちゃん連れでも十分楽しめる!

ビオキッズ
子どもを遊ばせながら、ママがワークショップを楽しめる空間作りもなされていました。

 会場にはベビーマッサージやおもちゃの貸し出し、授乳室やおむつ替えコーナーまでしっかりと用意されていて、外の空気を吸いながら、ステージで演奏される音楽を聴きながら、ゆったりと過ごすママの姿も見受けられました。昼下がり、心地よい音楽を聴きながらパパと男の子が一緒にうたた寝している姿がとても印象的でした。

ビオキッズ
普段できないような遊びや他の年齢の子どもとの交流も公園ならではの楽しみ。今日は汚れても仕方ない!笑

 わが家のような1~2歳向けにも、ボールや小さなテントで遊べるコーナーがあり、娘は夢中でお友達と遊んでいました。他にも廃材やピアニカなどで作られた踏むと音が出るオブジェや、チョークでお絵かきができるスペースなど、年齢を問わず夢中になれそうなコーナーもたくさんありました。こういった用意されたコーナー以外にも広い公園内ではお姉ちゃんが大きな水溜りで裸足になってバシャバシャと楽しそうに遊んでいたりと、それぞれが好きなように過ごしていて、見ているだけでも小さな娘にはよい刺激になりそう。

世田谷公園は子どもも大人も楽しい!

ビオキッズ
ミニSL「ちびくろ号」は水、土、日曜日に利用できるそうです。

 今更ですが世田谷公園について少しご紹介します。世田谷公園は三軒茶屋駅と池尻大橋駅の間にありますが、駅からも歩いていける距離でアクセスがよく、東京ドーム1,5個分の広さと都内の公園ではかなり広め。先述した世田谷プレーパークでは幼児~小中学生の子どもたちが活発に遊び、広場も大きいのでペット連れの家族も目立ちます。
 そしてなんといっても週末はミニSLに乗れるとあって大人気!本物の蒸気機関車も展示されていますし、ゴーカートや三輪車、自転車などに乗って交通マナーを学べる交通公園もあるので内容盛りだくさん。プレーパークやSLの運営には多くのボランティアの方々が参加しており、実際に会って話すと地域コミュニティの重要性やありがたさを感じました。

公園が環境にもたらす影響

 私は子どもが生まれてから初めて近所の公園に目を向けるようになりましたが、これって公園?と思うほど小さな公園から大きな公園までありますよね。実はなんとなく点在しているように見える公園は、法律や条例によって、目的、大きさ、配置する間隔などが決まっているのです。ちなみに世田谷区では、条例に基づいて平成20~29年の10年間で住民一人当たりの都市公園面積6㎡を目指して公園緑地を24.5ha増やす取り組みをしています。
 公園を増やすことがなぜそんなに重要なのでしょうか。それは、子どもの遊び場の確保や住民の憩いの場とするだけでなく、公園には、環境問題への重要なアプローチの要素、つまり、ヒートアイランド現象を緩和する力があるからです。

ヒートアイランド現象とみどり

 みどりは、蒸散作用などの効果で周辺の気温を下げる効果があります。たとえば都内では、真夏の明治神宮は一歩踏み入れると涼しく感じます。

ビオキッズ
出典:宇宙システム開発利用推進機構 第三技術本部(ERSDAC)ホームページより

 国土交通省でも、公園のみどりを増やすことだけでなく、地域に即した緑化を行うこと(大規模な緑地の保全・創出、谷筋や斜面地等における緑地の確保、熱の発生源となる市街地における屋上緑化・壁面緑化等の総合的な緑地の保全と緑化の推進)が、ヒートアイランド現象の緩和対策として有効であるとした研究結果を発表しています。
 一定の地域内ですが、被緑率を約10%あげれば平均気温が0.3%下がり、熱帯夜や真夏日を減らすことができるそうです。公園を増やす取り組みは私たちママも助かるけれど、地球にも優しい取り組みだったのですね!

さいごに

 今回のイベントは子育て中のパパママを応援し、外遊びの楽しさを広げるという目的のイベントでしたが、ただ近所の公園に通うよりも、こういったイベントを通して世田谷公園のプレーパークや子どもの遊んでいる様子に触れ、ぐっと自然や環境のことを意識することができるようになった素晴らしい機会になりました。また次回も開催が予想されるので、ぜひホームページなどでチェックしてみてくださいね!

<参考>
・Home – ビオキッズ2016
http://biokids.net/
・緑地保全と緑化の推進によるヒートアイランド現象緩和効果について ―国土交通省
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/04/040625_.html
・Ⅴ. 世田谷区の公園・緑地 ―世田谷区
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/102/126/418/409/d00022216_d/fil/22216_6.pdf
・都市公園 都市公園の種類 公園とみどり -国土交通省
http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/p_toshi/syurui/index.html

ライター紹介

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
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