ATARA リンゴを食べにいわてに行ってみたくなる かもしれない ルームスプレー 30mL
¥1320
税込
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「リンゴを⾷べにいわてに⾏ってみたくなる かもしれない ルームスプレー 」って、聞いただけで林檎の香りに包まれる、人間の脳のシステムを利用したネーミングセンス!

「どんより曇った天気の⽇はなんか気分下がるなって思うときに、すーっとさわやかなムードを演出する かもしれないルームスプレー」 という長すぎる商品名で、薄荷系なのかと思いきや、盛岡市のアロニアというベリーの搾りかすから作られているという意外性!

冗談なのか真面目すぎるのか、製造元のATARAさんに直撃してみました。

お話を伺ったのは
リマテック東北株式会社 ATARA事業部 
ATARAプロデューサー野村 朋員さん。

ブランド名のATARAとは、「あたら(惜、可惜)」という古語から。残念、惜しい、もったいないの意味で、特に“もっと役に立ったはずなのに”という状況で使われていた言葉。


ATARAブランドプロデューサーの野村さんは、20年の間さまざまな産業廃棄物に携わる中で、まさしく「もっと役に立つのに捨てられてしまう資源」を「余すことなく使う」ことができないかと、効率よく循環させる方法を模索し、ついに自社(リマテック東北・本社岩手県大船渡市)の中でATARAブランドを立ち上げるに至ります。

前述のルームスプレーのほかにも、リンゴの搾りかす等の色素を利用したボタニカルクレヨン、果実の搾リカスから染めた風呂敷「TSUTSUMU」など、地域循環型のものづくりを東北・岩手を中心に行っているのは、東日本大震災の瓦礫の撤去や復興工事でできた岩手の基盤を継続するため。

せっかくできた人と人とのつながり、もったいないですものね。

ATARAが展開する商品 風呂敷「TSUTSUMU」
ATARAが展開する商品 ボタニカルクレヨン

さて、「リンゴを⾷べにいわてに⾏ってみたくなる かもしれない ルームスプレー 」は、青森、長野に次ぐりんご産地である岩手で、たくさん生産されているリンゴジュースの搾りカスから、香り成分を蒸留回収してつくったスプレーです。


原料を岩手県遠野市にある宮守川上流生産組合から調達し、オレンジスイート、ラベンダー、マジョラムの精油を成分としているので、紅玉とか青りんごのような酸味のあるリンゴをイメージさせます。

寝起きをシャキッとさせたいときによさそう。

「どんより曇った天気の⽇はなんか気分下がるなって思うときに、すーっとさわやかなムードを演出する かもしれないルームスプレー」は、ベリーの一種、盛岡市のアロニアの搾りかすが由来。

アロニアはポリフェノールやアントシアニンが豊富で、ミラクルフルーツと呼ばれるほど栄養価が高いフルーツだそう。

寒暖の差がある山間部に適した作物として盛岡で2004年から本格的に栽培を開始。いまでは盛岡ブランド食材として人気です。

そのアロニアの搾りかすを調達して香り成分を蒸留回収し、ユーカリ、ペパーミント、レモンの精油でつくったルームスプレーです。

この爽快感は仕事に煮詰まったときに使えそう!

搾りかすは畑に撒くしか手がなかったリンゴ農家にとって、新たな収入源となり、一方で子供にクレヨンを買う親には安心を与える、持続可能な取り組みを展開するATARAをプロデュースする野村さんはこう言います。

「ただのリサイクルではモノは売れない。課題解決の起点は“デザインにある」。

デザインこそ廃棄物というルーツを超越する付加価値となるもので、「素敵な商品」であることが一番大事なことなのです。

もちろんパッケージに使用する素材にもこだわり、現在国内で循環の仕組みがあるものを優先して使用。容器は使用後も他の用途で使用できるよう、工夫を凝らしています。


個性的なネーミングも、シンプルで現代的なデザインも、全てに対して尊さをもって接することで生まれる「もったいない」精神。つながる縁で次々とつくられていく「可惜物(あたらもの)」に、これからも注目です。

ATARAのロゴ。
円・Circleは循環を表し、上向きの矢印は新たな方向性を矢印の赤はPassionを表現。

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記事を作った人たち

タドリスト
古谷尚子
神奈川県出身、鎌倉在住。某出版社に33年、編集者としてカリスマ美容家IKKOさんの書籍をベストセラーに。カラスミから器まで、なんでも自分で作ってみたい症候群。