気象予報士が空をタドルvol.2「天使のはしごってどんな現象?」
一般的に「天使のはしご」と呼ばれ、気象学的ネーミングは「薄明光線」。太陽光を遮るくらいの分厚い雲があり、その雲の切れ間から放射状にひろがる光線のことをいいます。
スポットライトのような光のカーテンは、空気が澄んでないと見えません。また、雲よりも微細な水滴やチリなどに太陽光が当たって、見える現象なので、身近なチンダル現象でもあります。他に身近なチンダル現象は、森などでみる、木漏れ日があります。
地上から見た太陽の角度が低くなる早朝や夕方によく見られますが、雨上がりのタイミングの分厚い雲の切れ間があれば、昼間でも見ることができます。
私は、そういう理由で起きている現象だということを理解はしていても、天使のはしごをみたら、「願いごとが叶うのが近い!」「今日一日良い日だった」!と思います。そして、森林浴ではないですが、ソラ浴をした気分になって、見えなくなるまで立ち止まってずっと見てます。
小5の長女は、この光学現象を見つけるのが早く、いつも私に教えてくれます「ママ!ほら!天使のはしごだよ!」と。なぜか、大好きな様子。
神々しい、天使のはしご、立ち止まって見届けてみてください。