市民電力を学ぶ デンマーク&ドイツスタディツアー
2014年6月に参加した「市民電力と農業と地域づくりを学ぶデンマーク&ドイツスタディツアー」。
今回ご紹介するのはデンマーク・ロラン島の「リサイクルセンター」です。
再生可能エネルギーの普及とともに、ゴミの処理、とりわけリサイクルにも非常に積極的なデンマーク。
私達が訪れたリサイクルセンターは、持ち込まれたゴミを約40種類に分別して回収している施設です。
現在、デンマークでは排出されたゴミのうち、
- ・84% がリサイクルされ、
- ・9% が焼却され、更にそこから生まれたエネルギーを再利用。
- ・7% が埋め立てられています。
素晴らしいゴミ処理の仕組みが出来上がっていることは数字が表していますが、何より現地で驚かされたのは市民の方の意識の高さ。
市民の方々は、リサイクルセンターへ積極的に自分たちでゴミを持ち込み、分別しているのです。(廃棄は無料です。)
彼らは”自分の子供、そして孫の世代のために”と、面倒臭がることもなくゴミを持ち込み、分別する。将来を見据えた環境意識を持っています。
これは子供の頃からのデンマークでの環境教育の賜物であると感じました。
ちなみにリサイクルセンター内には、まだ使える家具等を自由に持ち帰れるスペース、庭から出た木の葉等を堆肥にして後に皆が利用出来るスペース、そして処理の難しいゴミを専門家が分別してくれるスペースなど、市民が訪れたくなるような工夫も至る所に見られました。