熱中症から体を守ろう!エアコン省エネテク&暑さ対策
読みもの|8.7 Tue

熱中症から体を守ろう!エアコン省エネテク&暑さ対策|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

 今年の夏は梅雨が短く、早くから異常な暑さが続いています。子どものことを考えるとあまり外出もできず、毎日、日中家で育児というのはなかなか厳しいですよね。この酷暑にどんな暑さ対策をしたらいいのか、エコ好きママの目線から考えてみました。
kotono201808_01
ペットや子どもがいると、より一層室温や暑さ対策を意識しちゃいますよね。

クールビズ、勘違いしていない?

 省エネが大好きなわたしですら、実はつい最近までクールビズのこと勘違いしていたんです。環境省が推進している「クールビズ」。すっかり名前が定着してきましたが、どんなものかご存知ですか?
 クールビズとは、クーラーの温度を高めに設定し節電できるよう、夏場は衣服をシンプルにしようというキャンペーンのことです。2005年から始まったこの取り組みは、今では社員の熱中症対策に役立ったり軽装による作業のしやすさに一役買っているようで、かなり全国に浸透しているのではないでしょうか。
 クールビズで環境省が推奨する室内温度は28℃。「28」と「冷房」という単語だけが印象に残って、わたしは長らく冷房の温度設定を28℃にしていました。だって自宅のエアコンも28℃にすると「省エネ(^-^)」って表示されるんですもん。
 でも実は環境省は「冷房の設定温度ではなく、室温が28℃になるように空調を調節すること」を推奨していたんです。ちなみに、温度を28℃に決めるまでの実験などのいきさつもクールビズのサイトで説明してくれています。
●どうして「28℃」?|COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/article/action_detail_004.html
 もしわたしと同じように勘違いしている方がいたら、この夏は危険!節電を美として我慢していてはいけませんよ。自分や家族にあった室温で快適に過ごしましょう。

kotono201808_02
28℃に設定することが正しいわけではないし、部屋を28℃くらいにするといいっていうのは「あくまで目安」って偉い人が言ってました。

今すぐできる、エアコンの省エネテク4つ

 夏の電気代が上がってしまう一番の原因は、やはり空調費。そこで、すぐにできるエアコンの定番省エネテクを4つご紹介します。

①エアコンと扇風機はセットで使用
 一番効果があるのはエアコンと扇風機をセットで使うこと。エアコンの風向きを床と平行になるようにし、なるべく上に設定します。一方、扇風機は天井に向けて、できるだけ上向きにして設置します。エアコンからの冷たい風は下の方にたまるので、扇風機で上向きの風を起こして室内の空気を良く循環させると、体感温度が下がるんです。
 扇風機を一緒に使い始めてから、冷房の設定温度を1℃以上あげることができました!そしてなんと、設定温度を1℃あげると、約10%の節電効果があるんです。6畳の部屋で冷房の設定温度を26℃から28℃にあげると、ひと夏で3,000円もの電気代の節約が可能なんだそうですよ。最近の扇風機はヘッドを真上にできるものが多いので、買い換えの機会にはそういったデザインのものを選ぶと良いでしょう。

②部屋から冷気を逃がさない
 家の外と中で温度差があると、ちょっとした隙間からも冷気は外へ出て行ってしまうもの。ドアや窓を締め切ることは当たり前。引き戸の場合、床とドアの隙間が空いているので、隙間テープを貼ったり物を置くなどして、なるべく冷気を逃がさないようにしましょう。(わたしは隙間風をブロックしてくれる長いぬいぐるみが気になっています・・・。)また、カーテンやブラインドで窓からの直射日光を防ぐのも省エネにつながりますよ。

③こまめにフィルター掃除
 フィルターにゴミやほこりが詰まっていると冷房効果が弱まってしまいます。なんと、最大25%の電気代の無駄遣いをしてしまうことになります。2週間に1回はお手入れが推奨されているようです。

④風量は「自動」で
 節約のために風量を「弱」とか「微風」にするのが良いと思いがちですが、「自動」が一番エコなんですって。また、暑いなと感じたら設定温度を下げる前に風量を強くする方が消費電力が少ない上に、風で体感温度が下がるため涼しく感じますよ。

kotono201808_03
うちのリビングのドアの隙間対策にたまに猫が役立っています(笑)

エコ好きはこんなことをして暑さをしのいでいる!

 これまでご紹介した冷房の使い方の他にも、室外機は前面はカバーなどで覆わず直射日光を避ける、とか、部屋が暑くなるのでコンロ調理よりも電子レンジ調理や時短調理がおすすめ、など、たくさんあるんですが話すと止まらないのでここらで一旦終わりにして(笑)、最後にエコな暑さ対策についてご紹介します。
 最近のブームは「冷たく感じるタオルを首に巻くこと」です。家の中で家事をしていると動き回っているため一人だけ暑く感じてしまうことがありますが、タオルを首に巻いているだけでまったく体感温度が違いますし、暑さでバテにくくなるので家事の質も上がりました。
 便利グッズはまだまだあります。100円ショップの固くならない氷枕!これを寝るときにタオルにまいて枕にせずに横に置いておくだけ。寝苦しい夜は夜中起きてしまって睡眠不足になりがちですから、エアコンとセットで利用してみてください。
 それからインテリアを寒色系で揃えると、暖色系のものに比べて視覚によって体感温度が3度変わります。カーテンの色やソファー、クッションのカバーを青系にしてみたり、観葉植物やガラス小物などで清涼感を出すのもおすすめですよ。いつも思い出した時には手遅れでまだ試せていないのですが、いつか窓に大きなグリーンカーテンを作るのが夢です。これは視覚だけでなく直射日光を遮ることによる断熱効果も抜群なのでぜひやってみていただきたいです。グリーンカーテンの種を無料で配布しているイベントも多いので4月頃要チェックですよ。

kotono201808_04
この夏役に立ったグッズたち!

 少しは参考になったでしょうか。省エネ・節電は地球の環境を守るために大切なことではありますが、自分の命あってこそです。エアコンをつけていても、お部屋で熱中症にかかってしまったというケースもあるそうです。エアコンの設定温度だけでなく、湿度が高すぎないように除湿したり、水分をこまめに補給することは重要です。今年に限らず、毎年思い出して実践してみてください。自分なりに、その年の気候にあった省エネ活動を楽しんでいきましょう!

【参考】
・エアコンをつけていても熱中症の危険
http://news.livedoor.com/article/detail/15027822/
・クールビズ|COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。
http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/
・扇風機をエアコンと併用する時の置き方、風向きは?|エネチェンジ
https://enechange.jp/articles/air-conditioner-fun-2#1
・エアコンの使い方を見直そう _ ダイキン工業株式会社
http://www.daikin.co.jp/naze/setsuden/howto.html#qa01
・節電のポイント エアコンの上手な使い方 – 富士通ゼネラル JP
https://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/howtouse/#contsummer

ライター紹介

kotono02
吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
https://tadori.jp/note/about_joshiene/
環境問題、自然エネルギー、SDGsなどをテーマにお話し会や講座企画、子ども向けワークショップ、情報発信をするコミュニティです。コラボのお誘い、企画メンバーなど随時募集しています。講師のご紹介もしています。
Twitter https://twitter.com/joshiene_labo
Facebook https://www.facebook.com/joshienelabo/
Instagram https://www.instagram.com/joshiene_labo/

SHARE: LINE Facebook
URL
URLをコピーしました