ピンチをチャンスに!おうちの備蓄品を見直そう
ピンチをチャンスに!おうちの備蓄品を見直そう|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート
今回の自粛生活を活かしていつかのために備えましょう…!
5月も後半となった執筆時現在、新型コロナの影響は少しずつ沈下していますが、第二波への不安も残り余談を許せない状況です。今回のコロナショックで一時的に日用品や食品の買い占めが問題となりました。収納スペースに限りがあるからと、あまり買いだめしないで生活している方も多いでしょうが、こうした機会に家庭での最低限のストック品について考えてみるのはいかがでしょうか。
ママ友から3月の頭に送られてきたドラッグストアの写真です。トイレットペーパーやティッシュペーパーの棚が空の状態が続きました。
新型コロナの影響で急な需要の増加により品薄となったものをあげてみました。
・マスク ・アルコール消毒剤 ・トイレットペーパー
・ティッシュペーパー ・キッチンペーパー ・ハンドソープ
・詰替え用ボトル ・ホットケーキミックス ・強力粉 ・米
・インスタント麺 ・納豆 ・生理用品 ・お菓子 ・パスタソース
これらはわたしが知っているものをあげただけなので、お店ではもっと売り切れの品があったかもしれません。いつもより自宅にいる時間が長く消費量も多くなるので、必然的に長持ちするものの需要が増えやすかったのでしょうが、誤情報に流されて需要が一気に増加してしまったものもありました。「不要不急の外出を避けるように」とのことで、なるべく外に出ないように過ごしていた人も多いでしょうし、ネットスーパーの予約も常にいっぱいでオンラインショップも売り切れや価格の高騰が発生していました。
備蓄品は3種類に分けることができます。
1)緊急避難時にすぐ持ち出すもの
2)災害発生から3日間を生き抜くためのもの
3)長引く避難生活をできるだけ快適にすごすためのもの
今回のような場合は、3番目にあたる自宅に保管する備蓄品がかなり重要となりました。理想は1~2週間分の食料や生活必需品があると良いとされています。普段から買い置きしているものをベースとして、非常食や調理器具、また避難生活が長引いた時に備えて食べ慣れている食品もあると良いでしょう。
わが家でも災害用の持ち出しリュックやある程度の保存食などは用意していましたが、今回のように家から出られない生活が長引いたときには、もっと備蓄品が必要だったと痛感しました。おうちの広さや家族構成によって用意できるものは違うと思いますが、外出自粛の経験を通じて何があったほうが良かったか、家族で一度話し合って備蓄品を見直してみることをおすすめします。特に、今回売り切れが続出したものは次なにかあった時にも急に品薄状態になる可能性が高いので、普段から多めにストックしておくといいですよ。
わが家の緊急用の保存食です。今回の体験でもっと子どものおやつなどが必要だと感じました。
農林水産省は、緊急時に備えた家庭用食料品備蓄品リストを公表しています。資料によると「災害や新型感染症に備えるには、日頃から最低3日分、できれば1週間分程度の家庭での食料品の備蓄に取り組むことが望まれる」とのことです。3日分くらいなら…というご家庭は多いでしょうが、1週間、もしくは今回の新型コロナでいえば陽性なら2週間の自宅待機が必須なので、置けるのなら多いに越したことはありません。まずは何をどの程度備蓄しておくべきなのか、確認してみましょう。
【必ず用意しておきたいもの】
備蓄食料品は、主食と主菜(炭水化物とたんぱく質)を組み合わせると良いそうです。
・水
1人あたり1日1リットルは最低限必要ですが、調理等に使う水を含めると3リットルあれば安心といえるでしょう。
・主食
たとえば2kgの米なら、水と熱源があれば27食分作れます。これらに乾麺や餅、シリアル、パンや小麦粉などがあると飽きずに過ごせそうです。
・主菜
肉、魚、豆などの缶詰は多く用意しておくと栄養面で安心です。レトルト食品や乾物、インスタント食品などを組み合わせましょう。なるべく調理不要でそのまま食べられるものを選ぶと便利。
・その他
不測の事態での精神的ストレスを和らげるのにチョコレートやビスケットなどのおやつもあるといいでしょう。特に子どもは普段食べているおやつなど、食べ慣れているものがあると少し緊張がほぐれるかもしれません。
電気・ガス・水道などのライフラインが止まることも想定して、水とカセットコンロなどの熱源は1週間程度必要です。1週間ですと、水の場合は3リットル×7日間で21リットル、ガスはボンベ6本程度だそうです。なるべく調理せず食べられるものが多い方が好ましいですが、嗜好品なども含めて様々な種類を用意しておくといいでしょう。
無駄をなくすことも非常に大切ですが、人々のパニックや転売目的の購入などで起きた人災である「買い占め」や「品薄状態」は、今後も災害時などに発生すると考えられます。わたしもこれまでは消費量があまり多くないし減ったら買いに行けばいいやと思っていたタイプなのですが、大容量の詰替え用などを購入し、万が一に備えることにしました。日頃から気をつけている、という方も多いでしょうが、今回のピンチで得たものをしっかりと次につなげていけるよう備蓄品の見直しをしてみてくださいね。
・特集 災害の備え、何をしていますか _ 防災情報のページ – 内閣府
http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h22/09/special_01.html
・緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/gaido-kinkyu.html
ライター紹介
吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。
https://tadori.jp/note/about_joshiene/
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