【第1回】信恵勝彦|地元のスーパーヒーロー
それは音楽を愛し、地域を愛し、人々を愛する、もしかしたらどこにでもいるかもしれない”おじさん”が、名だたるミュージシャン、そしてあらゆる人々に愛される姿を描いた作品だ。
エネルギーについて考えていると必ず行き着く「地域で何ができるのか」、「地域でどうやれるのか」という問題。音楽とエネルギーは、辿ってみると、実は根っこの部分で共通する価値観を共有している。
映画の主役である、広島県は尾道に、一概に「CDショップ」とも呼べない「れいこう堂」を構える信恵勝彦氏。文化発信源、地域活性化の拠点としてのれいこう堂で、エネルギーについて、地域を活性化する姿勢の核心について、聞いた。
たちまち自由化したというか、チャンスではあったんだけど、やっぱり資本がいるのかな。
その頃に「環境負荷」という考え方が入ってきた気がして、そこを意識しだすと、自然の循環ってやっぱりすごい。人間がそれを邪魔してるだけで(笑)。本当はそれに従わなくちゃいけなくて、それが一番「自然に優しい」という言葉の意味だと思うんです。そんな時に、上関の原発の話を知って。
もともとミュージシャン皆さんに、内に秘めているものはあって、音楽はもちろん、MCの時にそういった想いを語ってくれたりするんです。そして、来てくれた人たちの受け取り方も落としどころもそれぞれということで。
でもライブって、生で人を観て、そこから音が出てきて、やっぱり人なんですよね。「人を見る」という感じというか。その人の人柄を、音と共に何かしら自分が受け止めて、それが喜びであったり、悲しみであったり、勇気づけられたりする。または、日常を少しでも忘れることができたり、そういうようなものだと思うんです。
どんなジャンルにせよ、偽物のアーティストにそれはないんですが、本物のアーティストには「伝える力」がある。そういう方にはオファーして、呼んで、来てもらって。
みんなで話し合って「311に何をするか」ということになって「イベントはしたくないね」、「原発反対のパレードもやだね」と。ただ少し目立つようにして、「自分たちがしっかりそこで、過去のことと未来のことを考える日にしよう」ということで、「You Think 311」としたんです。
「311」という日と、「You Think」という言葉が、通りがかりの人にチラッとでも擦り込めたらいいだけで。「え、今日は何の日だったっけ」って。
次回へ続く
今後の上映は以下のとおり
2017年6月17日 愛知 おおぶ文化交流の杜allobu
日時:2017年6月17日(土)14:00~(13:45開場)
場所:おおぶ文化交流の杜allobuこもれびホール
〒474-0053愛知県大府市柊山町六丁目150-1
料金:前売500円 当日700円(全自由席)
チケット販売6月2日(金)~
■おおぶ文化交流の杜allobu総合案内カウンター
■おおぶ文化交流の杜allobuオンラインチケットサービス
7/29(土)アン・サリー コンサートの関連企画として上映します。
ホールでゆったり上映をお楽しみください。
※未就学児入場不可。有料託児サービス実施(1名300円)
主催:おおぶ文化交流の杜allobu、大府市
問い合わせ:おおぶ文化交流の杜総合管理室0562-48-5155