環境に優しい日焼け止め

肌にも環境にも優しい日焼け止めとは?おすすめアイテムをタドる!
読みもの|6.20 Mon

環境に優しい日焼け止め

季節を問わず使っている人も多い日焼け止め。実は日焼け止めに含まれる一部の成分が海洋汚染に影響を及ぼすと問題になっています。この夏は環境にも肌にも優しい日焼け止めを選んでみませんか?おすすめ製品や選び方を紹介します。

目次

日焼け止めの種類

日焼け止めにはクリームタイプ・乳液タイプ・スプレータイプなどがありますが、ここでは成分によって2つに分類して紹介します。

環境にやさしい日焼け止め

日焼け止めは紫外線吸収剤の入ったものと、紫外線散乱剤の入ったものに分けられます。

紫外線吸収剤の入ったものは、肌の表面で紫外線を吸収し、長時間日焼け防止効果が期待できるのが特徴です。比較的白浮きしにくく汗や水にも強いため、紫外線の強い時期には多くの方が使っているのではないでしょうか。

紫外線散乱剤の入ったものは、紫外線を反射させて日焼けを防ぎます。肌への負担が少ない代わりに、こまめな塗り直しが必要です。

日焼け止めに含まれる有害物質とは

環境にやさしい日焼け止め

 日焼け止めの成分のうち、紫外線吸収剤として使われている「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」などの化学物質がサンゴの成長を阻害する可能性があるそうです。(表示名称「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、」「メトキシケイヒ酸オクチル」)なんと毎年14,000トンもの日焼け止めが海に流れ込んでいると言われています。また、これをうけて、世界の一部のリゾート地などで該当する成分が含まれた日焼け止めの使用や流通が禁止され始めています。

サンゴが絶滅の危機!?

環境にやさしい日焼け止め

  サンゴは主に気候変動・海面温度の上昇によって大きな危機を迎えています。また、開発による土砂の流入や生物資源の乱獲、海洋プラスチック問題、日焼け止め成分による海洋汚染などさまざまな要因でサンゴは絶滅の道を進んでいるそうです。国際自然保護連合(IUCN)などの調査によると、世界の3分の1のサンゴの種類において、絶滅が危惧されています。

ところで、なぜ地球にとってサンゴが重要なのでしょうか。

サンゴ礁は地球表面に約0.1%しかありません。しかし、サンゴ礁には9万種もの生物がいると言われており、サンゴが失われると海の生き物の多くが住処を失うことになるのです。

環境に優しい日焼け止め4選

ここからは、成分や製造過程、ブランドコンセプトにこだわりをもった「環境に優しい日焼け止め」を実際に使ってみた感想とあわせて紹介します!

■日常使いの日焼け止めを探している方へ

LA VIE STELLA ヴィーガンUVケアクリーム

環境にやさしい日焼け止め

 【特徴】

●SPF15 PA+相当(紫外線の強くない時期やちょっとした外出時などの日常使いにおすすめ)

●石けんやぬるま湯でオフできる

●合成界面活性剤・合成香料・タール色素・合成ポリマー不使用

●紫外線吸収剤(オキシベンゾン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル等)不使用

●動物実験は行っていない

●売上の一部が沖縄のサンゴ保全活動へ寄付される

●アルミケースでリサイクルにも貢献

【使ってみた感想】

思ったよりも伸びがよく、香りにはゼラニウムの精油が使われているのでナチュラルで心地よいです。見た目は黄色ががっていますが、伸ばすと透明で、肌が白浮きするようなことはありませんでした。

また、カレンデュラやシアバターが入っているので毎日のスキンケアグッズとして常備するのもおすすめ!

商品詳細はコチラ

■焼けたくない!日焼け止め効果の高い商品がほしい!という方へ

サンゴに優しい日焼け止め バームタイプ

環境にやさしい日焼け止め

 【特徴】

●SPF50+  UVA★★★★

●ウォータープルーフタイプで、石けんや洗顔料でオフできる

●60%以上が保湿美容成分

●100%天然成分で、生後半年の赤ちゃんも使える

●売り上げの一部は沖縄のサンゴ移植活動へ寄付される

●動物実験は行っていない

【使ってみた感想】

伸びはまぁまぁなので、しっかり肌を保湿した状態で使うのがおすすめ。また、肌に乗せると白いので、量を加減しながら塗らないと肌が白くなるかも。でもベタつきはあまり感じず、伸ばした瞬間にラベンダーやユーカリの香りが広がります。

商品詳細はコチラ

■SNSでも話題のブランドで、トレンドもおさえたい方へ

ニールズヤード レメディーズ ナチュラルUVプロテクションミルク/ボディミルク

環境にやさしい日焼け止め

 【特徴】

●全身用は SPF30 / PA+++、1歳から使える。石けんでオフ可

●顔用は SPF38/PA++++、3歳から使える。化粧下地としても使える。要クレンジング。

●紫外線吸収剤、ナノ成分、パラベン、シリコン、合成香料、合成着色料、鉱物油、石油系界面活性剤不使用

●英国・米国で認定を受けたオーガニック原料を使用。サスティナブル・生産者支援の視点からも原料を選択

●1981年の創業時よりプラスチックフリーにこだわる

【使ってみた感想】

白い乳液状で、かなりゆるめのテクスチャのため、肌なじみがよいです。体など、面積の多い部分に塗りやすそう。塗布後の肌はワントーンあがり、透明感が出たように見えます。ラベンダーとレモングラスのさっぱりとした香りがほんのり香ります。

■ブランドの考えに納得してこだわりの商品を選びたい方へ

WELEDA エーデルワイスUVプロテクト

環境にやさしい日焼け止め

 【特徴】

●SPF38 PA++ 

●生後1ヶ月から使える。石けんでオフ可

●取扱商品すべて国際オーガニック認証基準「NATRUEネイトゥルー」を取得

●紫外線吸収剤、石油系界面活性剤、タルク、シリコン、鉱物油、パラベン、アルコール、合成香料、合成着色料、遺伝子組み換え植物原料不使用

●天然由来成分100%、ブルーライトも96.9%カット

【使ってみた感想】

WELEDAは使う原料だけでなく、生産者や従業員の労働問題にも関心をもち、サスティナブルな商品を生み出すことにこだわりを持っているので好感がもてます。色味がベージュがかっているので肌の色によっては下地にも使えそうです。今回紹介した4製品の中では一番肌に色味がつくので好みが分かれるかもしれません。フレッシュシトラスの香りが爽やかで伸びもよいです。

まとめ

環境に優しい日焼け止めを選ぶ際は、商品の効果や成分だけでなく、販売ブランドの環境への取り組みにも注目するとよいでしょう。使い比べてお気に入りのアイテムを探してみてください!

参考URL

・上手に選ぼう 日焼け止め化粧品|東京都健康安全研究センター

・What sunscreens are best for you—and the planet?|National Geographic

・サンゴ礁を守り、再生するために|環境儀 No.53|国立環境研究所

関連記事

SHARE: LINE Facebook
URL
URLをコピーしました

記事を作った人たち

タドリスト
吉田茉央
ママモデル、ライター、Webディレクター、宅建士など幅広く活動している一児の母。東京都在住。出産を機に、親子で学べる環境教育、暮らしに役立つ省エネやエコアクション、SDGsに関する情報発信をしている。省エネ・脱炭素エキスパート検定【家庭分野】取得。「わかりやすく、親子で楽しめる」をモットーに、SNSや企業サイトで執筆活動中。