カシミヤを自宅で洗濯する方法は?エシカルなカシミヤの楽しみ方を紹介!
読みもの|10.24 Tue

カシミア洗濯

高価な繊維として知られるカシミヤ。軽くて着心地がよいものの、デリケートな素材のためお手入れが大変と感じる人も多いようです。そこで今回は、カシミヤの洗濯方法をわかりやすく紹介します。

また、カシミヤの特長やメリット・デメリットも解説!サスティナブルなニットとして知られるカシミヤをエシカルに楽しめる「顔の見えるカシミヤ」も紹介します♪

目次

カシミヤとは

カシミア洗濯

カシミヤ(カシミア)とは、カシミヤヤギから取れた動物繊維のことです。カシミヤヤギは季節の寒暖差が激しい山岳地帯に生息しており、厳しい寒さに適応するため、冬になると柔らかい産毛が生えてきます。この産毛を使って作られたのがカシミヤです。

主な生産地は、中国・モンゴル・イラン・アフガニスタンです。カシミヤは産地や繊維の質により、9等級に分けられます。

他の動物の毛に比べてカシミヤの毛は細く、高い保温性と軽さにより着心地がよいのが特長です。

カシミヤのメリット・デメリット

カシミア洗濯

カシミヤのメリットは、なんといっても柔らかく軽くて温かいこと。ウールや人の毛よりも細い繊維により、熱を保ちやすく蒸れも防ぎます。また、ウールに比べて繊維に突起が少ないため、肌への刺激が少ないだけでなく、カシミヤならではの自然な光沢を生み出します。

カシミヤは繊細ゆえ、デメリットもあります。まず値段が高いことです。1頭から採取できる量が限られるだけでなく、加工にも手間がかかるため、ウール製品に比べると数倍以上の金額になります。また、使用しているうちに出来た毛玉を取ったり、ゴミやホコリを落としてブラッシングしたりと、定期的なお手入れが必要です。さらに、水に弱いため濡れたらすぐに拭き取らなくてはなりません。とはいえ、大事に扱えば良質な素材を長く楽しめます。

カシミヤの洗濯方法

カシミア洗濯

カシミヤは「数回着たらクリーニングに出すもの」と思っている方も多いですが、モンゴルの生産者たちは「カシミヤは洗わなくてよい」と考えているそうです。カシミヤはデリケートな素材のため、洗濯することで縮んでしまったり毛玉ができやすくなったりする可能性があります。また、細い糸がたっぷりと絡みあうカシミヤは汚れや水が繊維の奥まで入りにくいため、ブラッシングなど普段の定期的なお手入れで十分ともいえるでしょう。

洗濯する場合は、手洗いがおすすめです。水を張った洗面器などにおしゃれ着用の中性洗剤(またはウール用の洗剤)を用いて、短時間でやさしく押し洗いします。

洗剤をすすいだら、柔軟剤を水に溶き、失った油分を補給してあげましょう。柔軟剤はすすがずに、そのまま大きめのタオルでやさしく脱水します。

カシミヤを干すときには直射日光を避け、平干しで干します。

カシミヤを洗濯する際の注意点

・お湯を使うと生地が縮む可能性があるため、常温の水を使うこと

・水に弱いため、短時間で手洗いすること

エシカルなカシミヤ「顔の見えるカシミヤ」

天然繊維であり、長く愛用できるカシミヤは環境にやさしいサスティナブルなファッションであるといえます。しかし、あらゆるカシミヤ製品がそうであるとはいいきれません。購入する際には、環境負荷や動物へのストレスが低いものを選ぶ必要があります。そのためには原材料がどこから来たかを正確に知るトレーサビリティ(追跡可能性)を重視するとよいでしょう。

「タドれるカシミア(株式会社UPDATER)」は、ブロックチェーン技術を活用し、カシミアヤギの被毛採取から販売までの全工程で原価を開示しています。誰のもとにいくら届くのか、1円単位で把握できます。

実は昨今、カシミアの需要増加に伴い原料が不当な価格で取引されていることや、過剰放牧によるモンゴルの砂漠化が問題視されています。そんななか、サプライチェーンの透明化で不要なマージンをなくし、適正価格で販売することで生産者の暮らしと地球環境を守るために「タドれるカシミヤ」が生まれました。

長く使えるカシミア製品だからこそ、自分の価値観にあった企業の製品を選びたいですよね。これから購入を考えている方は、ぜひブランドの思いや企業のこだわりにも目を向けてみてください。

タドれるカシミアを詳しく知りたい方はこちらから

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記事を作った人たち

タドリスト
吉田茉央
ママモデル、ライター、Webディレクター、宅建士など幅広く活動している一児の母。東京都在住。出産を機に、親子で学べる環境教育、暮らしに役立つ省エネやエコアクション、SDGsに関する情報発信をしている。省エネ・脱炭素エキスパート検定【家庭分野】取得。「わかりやすく、親子で楽しめる」をモットーに、SNSや企業サイトで執筆活動中。