家族で楽しみながら学べる「エネフェスせたがや2015」参加レポ
読みもの|3.22 Tue

家族で楽しみながら学べる「エネフェスせたがや2015」参加レポ|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

 東京都世田谷区・二子玉川にて11月6日、7日と2日間にわたって開催された「エネフェスせたがや2015」へ行ってきました。



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出典:http://www.city.setagaya.lg.jp/



 「エネフェスせたがや」とは、省エネ・創エネの最新技術に区民が触れる機会を作ることを目的として、世田谷区が主催する環境イベントです。大学や企業による最新技術を使った機器の展示や、燃料電池自動車、電気自動車などの次世代自動車の試乗や紹介はもちろん、子どもから大人まで参加できるエネルギー実験や体験の場や物産展もあり、会場周辺では親子が記念撮影をしたり、ステージを観覧したりと盛り上がりを見せていました。


家庭の参考になる!意識の高い区民たちの省エネ行動

 主催の世田谷区のブースでは、今夏に行われた電気・ガスの使用量削減などの省エネ行動で商品券をもらえる省エネポイント事業の実績や参加者の感想、取り組みの仕方などが一部紹介されていました。今年の区民の皆さんの省エネ行動に多く見られたのは、エアコンと扇風機やファンの併用だったそうです。また、省エネ性能の高い家電に買い換えた家庭も多く見られ、効果的な省エネ行動についての知識が年々周知されている様子がデータからしっかり伝わってきました。



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ブース内では世田谷区内の省エネ施策データを元に作られたアドバイスブックが配布されていました



 また、子どもたちを対象に行われた「環境エネルギーエコアイディアコンクール」の優秀作品とアイディアを具現化した展示では、水道の蛇口にリアルタイムでかかっている水道代を表示させ節水意識を促すシステムや雨の振動で発電する傘、ミストの出るうちわなど、他のブースにない斬新さとオリジナリティが来場者の目を引いていました。


究極のエコカーは日本を救う

 会場内でひときわ注目を浴びていたのはTOYOTAとHONDAの燃料電池自動車の展示です。



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TOYOTAは給電の様子を見せ、HONDAは自転車発電やメリーゴーランドを置いて一般来場者に訴求していました



 特にHONDAのブースでは、先日のモーターショーで同社初の量産型燃料電池車を一般公開したこともあってか、展示車の電池を使って動くメリーゴーランドを設置して子どもたちを盛り上げていました。担当の中川さんは「『水素社会』がようやく広まり始めた今、こうした面白い仕掛けでたくさんの方に楽しみながら知っていただきたいんです。自然災害の多い日本では、水素カーは非常時の給電としても非常に役に立ちますし、このクラリティFUEL CELLが個人や地域、企業をいろんな側面でつなげていけるような存在になってほしい。」と仰っていました。



 2車種の説明を聞き、私はすっかり水素の大きな可能性に虜になってしまいました!でも私がこれまでこの素晴らしい自動車に無関心だったのはとても購入できる金額ではないというイメージだけが先行していたからです。



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いつかのマイカーライフを夢見てぱしゃり。


燃料電池自動車は実は高くない!

 現在私たちが購入可能な燃料電池自動車は、税込み700万超で販売されています。国からの補助金は最大202万円、東京都の場合はさらに最大101万円の補助金が出ます。さらにグレードによってはエコカー減税の対象となるので、思ったよりも手が届かない金額ではないということがわかります。会場では試乗会も抽選で行っていたので、説明員さんからこうした話を聞いて早速試乗に向かう方々も多くいらっしゃいました。


子どもたちには体験を通じてエネルギーについてわかりやすく紹介

 川崎市は工場地帯もあるためか、企業向けの取り組みの紹介パネルが多かったのですが、川崎市内で見学できるエネルギー関連施設、CCかわさきエネルギーパークの紹介や、太陽光、風力、手回し発電機をおもちゃのに取り付けて、小さな子も目で見てわかりやすく伝えられる工夫をされており、子どもたちが目を輝かせて説明を聞いていました。



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 みんな電力は巻物のようなソーラーパネル「solamaki」や、おもちゃが当たる自転車発電によるガチャガチャが好評で、ブースには多くの子どもたちが集まっていました。担当は「”おじいちゃん、おばあちゃん、ギャルもちびっ子も、みんなで楽しく発電しよう!”という思いのもと活動する、みんな電力らしい企画がこの自転車発電なんです。
 「実は電力というのは誰でも創れて、またそれを売ることが出来れば誰でも富となり得るもの。この自転車発電を通じて、楽しみながら電気を創ることをみなさんに体験してもらえたらと思っています。さらに将来的には、みなさんが創った電気を実際にみんな電力が買い取るということも計画しています。これからも沢山のイベントに出て、自転車発電を体験してもらいたいと思っています。今後の展開にご期待ください!」と熱いメッセージをいただきました。



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さいごに

 今回の「エネフェスせたがや」では、全くイベントのことを知らずに来ている家族連れが多い印象でした。またブースの皆さんも、子どもたちに向けてわかりやすく、そして楽しんでもらえる工夫をなさっていたことから、「へーっ!」という驚きや笑顔で会場内が溢れていました。このイベントからどんどん未来へのエネルギーの可能性を地域中に広めていけるように、来年の開催時もぜひ取材して皆さんに情報発信していきたいなと思いました!いつかママが作るエネルギー(!)でブースが出展できたらいいなと大きく夢を見る筆者なのでした…。





<参考>

・クリーンエネルギー自動車の特長、購入時の補助金についてもっと知ろう|一般社団法人次世代自動車振興センター

http://www.cev-pc.or.jp/lp_clean/

・東京都 燃料電池車 補助金 等|東京都環境局 エネルギー

http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/energy/hydrogen/fcv.html





<ライター紹介>

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
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環境問題、自然エネルギー、SDGsなどをテーマにお話し会や講座企画、子ども向けワークショップ、情報発信をするコミュニティです。コラボのお誘い、企画メンバーなど随時募集しています。講師のご紹介もしています。
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