「ゆるい食育」頑張りすぎない子育て
読みもの|2.5 Tue

「ゆるい食育」頑張りすぎない子育て|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

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お料理好きになってくれているから「ゆるい食育」が成功しているかも!?

 今回は自分の経験から「頑張りすぎない子育て」についてお話していきたいと思います。実は産後にストレスを多く抱え、なかなか心身共に健康だと言えない状態が続きました。真面目な人ほど育児や家事、仕事を頑張りすぎてしまうと聞いたことがありますが、根が真面目で完璧主義なことが影響したのかもしれません。

頑張りすぎない「食育」

 以前メディアで「最近の子どもたちは調理された野菜しか見たことがないから、野菜を丸ごと見せられても何の野菜か認識できない」という話題が取り上げられていて驚きました。そうなったらイヤだな・・・と思ったのがきっかけで「食育」に興味を持ったのですが、なんせ私は料理があまり好きではないんです。また、野菜を育てることにも興味はあるけれど、虫が苦手だから無理・・・。そんな自分に甘い私は、ゆるく「食育」を始めることにしました。

「ゆるい食育」こと始め

 最初にやってみたのは、一緒に買い物に行ったときに、野菜の名前をあげてどれのことか当ててもらうクイズ。それから、一緒にキッチンに立ってできるものは一緒に包丁で切り、断面図を見せたり切り方を教えました。
 夏休みには庭でミニトマトを育てました。このおかげでトマトが好きになりました。こういったことはママが少し時間や心に余裕がないとなかなかできないのですが、毎日続けよう!と頑張りすぎなければ、面倒くさがりの私も3日坊主になることはなく、ここ1年間ずっと継続できています。

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子ども用包丁は持ち手が持ちやすかったり、刃の部分に工夫がされていることが多いです。使わなくなったらフルーツナイフによさそう!

料理が楽しくなるコミュニケーション

 わが家では3歳の誕生日に子ども用包丁をプレゼントして、きゅうりを切る係に任命したところから料理デビューしました。だいぶ習慣化されてきて、ほぼ毎日一緒に料理をしてくれます。
 最初はママのお手伝いをすること、真新しいことが楽しくて一緒にキッチンに立ってくれますが、月齢的にまだ危なっかしく、頻繁には手伝わせなかったこともあって、数ヶ月後には呼びかけてもキッチンへ来てくれないこともありました。パパと協力して、「〇〇(子どもの名前)が切ってくれたからきゅうりが美味しいな~!」と褒めていると、娘もそのうち「私が作ったから美味しいでしょう?」と自信満々に言うように。それが嬉しいのか積極的にキッチンに立つようになりました。
 包丁の使い方も回を重ねるごとに上手になっていくので、「前に切ってもらった時より上手になったね」と毎回褒めていたのも自信につながったようです。

「ゆるい食育」の成果

 小さなことかもしれませんが、一緒に買い物をする時に行っていた食べ物クイズのおかげで牛・豚・鶏肉の見分けがつくようになったのは親として嬉しいです。野菜も必ず自分の目で全体を見て虫食いなどがないか見てくれますし、小さな主婦のようです(笑)。それから自分で料理をすると、小食な娘も少しだけ多く食べてくれるので食に興味がわいたのかなと感じます。
 また、こちらは食育というより家事のお手伝いですが、テーブルを拭いたり食器を並べたり、食べた食器を下げたりといったことが当たり前にできるようになり、その経験値のおかげか洗濯や掃除にも興味を持って手伝おうとしてくれるのでかなり助かっています。子どもの頃には手伝いをあまりしなかった過去の自分が恥ずかしくなるほど、娘はしっかり者です。
 もちろん気質や好みなど、誰にでもあてはまるわけではないでしょうが、子どもが素直にお手伝いを楽しめる年齢のうちにこうしたことが習慣化できると、後々ママの大きな力になってくれそうです。

これは何からできているか?クイズ

 先日、娘が幼稚園でお餅つきを体験し、お餅がお米からできていることを学んできたようです。それを聞いて早速、キッチンでの会話の中に「これは〇〇からできているんだよ」という声がけをするようにしてみました。(しょうゆや味噌はお豆から、牛乳は牛さんのおっぱい、卵は鶏さんが産んだんだよなど)こういった会話がどれだけ役に立つかはわかりませんが、実際に体験したことの方がしっかり理解・記憶しているなと感じたので、今度味噌を手作りしてみようかと計画しています。
 とはいえ、料理が苦手な私にはまだちょっとハードルが高い・・・そこで、まずは子どもと一緒に塩麹を手作りしてみました。

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初めて米麹を買いましたが種類も多く、かなり安かったのでおすすめです!

簡単&コスパ最高の手作り米麹

 コスパがよく、混ぜるだけで作れて、長いこと保存できると聞いたので興味を持った塩糀。料理に使う時も、お肉や魚を漬けておくだけで柔らかくジューシーになるんですよね。面倒くさがりの私には便利だし、子どもと料理するのにも使いやすそうです。

《塩糀の作り方》
材料:塩50g 糀100g 水200g (1:2:4の割合)
作り方①材料をよく混ぜる
   ②保存容器に移し、1日1回かき混ぜながら常温で発酵させる
  (発酵期間は、冬は10~14日間、夏は7日間だそうです)

 材料を混ぜるだけなので子どもでも参加しやすく、完成すれば料理がより簡単で美味しく作れるようになるなんて一石二鳥!発酵中は常温で保存すればいいため、子どもと毎日忘れずにかき混ぜ作業ができました。娘は植物に毎日水やりをするような感覚でお世話してくれました。
 塩麹がべっ甲色になって、少し甘酸っぱい匂いがしてきたら完成です。冷蔵庫で半年ほど保存できます。

 塩糀を娘に説明するのが難しかったのですが、これを機に味噌作りや米作りにもチャレンジしてみたいなと思いました♪こんな食育が簡単で楽しかったよ、などのアイディアもお待ちしています!

<参考>
助けて!きわめびと:NHK
http://www.nhk.or.jp/kiwamebito-blog/

ライター紹介

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
https://tadori.jp/note/about_joshiene/
環境問題、自然エネルギー、SDGsなどをテーマにお話し会や講座企画、子ども向けワークショップ、情報発信をするコミュニティです。コラボのお誘い、企画メンバーなど随時募集しています。講師のご紹介もしています。
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