ジョシエネLABOミニコラム
〜足元から始めるSDGs (12)〜
目標13：気候変動に具体的な対策を(下)

子どもたちへ興味を促すのは大人たちの責務

　ジョシエネLABO代表で2歳児ママの上田です。今月は引き続き目標13に向けて考えていきたいと思います。（前回の記事はこちら）

　娘が生まれてからは幼児向け番組を見る機会が多くなりました。『しまじろうのわお！』という子ども向け番組では、時折ペットボトルのリサイクル工程を紹介し、「ちゃんと分別をしようね、そうするとリサイクルでまた使えるようになるよ」というメッセージを歌と共に流しています。他の番組でも自然循環を表現するような歌を流していたりと、テレビの中にもエコや自然環境を意識した子ども向けコンテンツが増えているんだなとママになって感じるようになりました。

　また昨年末にキティちゃんがYouTuberとしてデビューし色々な動画が上がっていますが、SDGsについての動画もいくつかあります。誰もが知るキティちゃんということだけではなく、軽快なリズムで短く楽しい映像のため見ていて飽きません。小・中学生のお子さんがいらしたら一緒に見るのも良いかもしれませんね。

　このような、教育（エデュケーション）と娯楽（エンターテインメント）を組み合わせた「エデュテインメント」でのアプローチがこれからの環境教育に必要だと思っています。子どもたちへ深刻な環境問題を伝えつつも、エデュテインメントで環境問題への興味を引き出し意識をさせ、身近に感じて「じぶんごと」にさせていく。これからを生きる子どもたちへ興味を促していくのは、今を生きる大人たちの責務だと思っています。

　当連載ではメンバーそれぞれがSDGsについて考えていきましたが、私たち自身も大変学びとなりました。来月からはテーマを一新し、女性目線のエコについて発信していきたいと思っています。

環境ナビゲーター
上田マリノ

環境新聞　2019年4月17日号より転載