子どもに分かりやすくSDGsを教えるコツは?
読みもの|8.9 Mon

2015年に発表されたSDGs。各メディアや大手企業を通じて広がりを見せ、子どもたちも学校の授業の一環として学ぶ機会が増えてきたようです。夏休みの宿題として、また、環境教育の契機として、SDGsについて親子で一緒に学んでみませんか?低学年の子どもへの上手な教え方や、自由研究に活かす方法も紹介します。またエコ好きママによる子ども向けSDGsのおすすめ本の比較も必見です♪

子どもたちが幸せに暮らせる世界のために、今私たちにできることを考えてみたいですね。

SDGsとはわかりやすく言うと何?子どもにどう教えればいい?

SDGs(Sustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」と訳されますが、これだけでは少し抽象的ですね。何の目標なのでしょうか。

SDGsを簡単に言うと「世界中のみんながこれからも地球で幸せに長く暮らせるために目標を決めてみんなで達成しよう」という大きなプロジェクトです。

地球上には食事も満足に取れない人や学校に行きたくても行けない子どもがいます。また、水や食糧など、地球の資源もこのまま使い続けていると将来的になくなってしまうと言われています。みんなでこうした問題を解決していこうというのがSDGsなのです。

「このままだと地球が危ない!」などと危機感を煽るような表現も溢れていますが、特に小さな子どもには不安を与えるよりも生活の中でSDGsの取り組みを習慣的に行えるよう提案するなど、自然に身近な存在にしていきましょう。

SDGsには17個の目標が設定されており、「貧困・健康問題」「経済活動」「環境・平和」の3つのジャンルに分けることができます。どのような目標があるか詳しくみてみましょう。

1, 貧困をなくそう
2, 飢餓をゼロに
3, すべての人に健康と福祉を
4, 質の高い教育をみんなに
5, ジェンダー平等を実現しよう
6, 安全な水とトイレを世界中に
7, エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8, 働きがいも経済成長も
9, 産業と技術革新の基盤をつくろう
10, 人や国の不平等をなくそう
11, 住み続けられるまちづくりを
12, つくる責任 つかう責任
13, 気候変動に具体的な対策を
14, 海の豊かさを守ろう
15, 緑の豊かさを守ろう
16, 平和と公正をすべての人に
17, パートナーシップで目標を達成しよう

たとえば世界には水道がない国も多くあります。今あるものが当たり前ではないことを知ってほしいですね。(画像参照元JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

17個の目標は少し抽象的ですよね。そこでこれらの目標を達成するために、期日と具体的に何をすべきかが与えられました。それが2030年までに達成すべき169項目の「ターゲット」というものです。

例えば、「4. 質の高い教育をみんなに」の目標のターゲットには、「2030年までに、すべての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。」というものがあります。いつまでに何をすべきかがはっきり書かれていますよね。あとは世界各国がこの目標を達成できるように具体策を考えていく段階です。

17の目標から興味のあるものを一つ選び、ターゲットにはどのようなものがあるかを知るだけでも「世界にはこんなことで困っている人がいるんだ」と知るきっかけになります。

小さな子どもなら「トイレー!?(笑)」と身近な単語からとっかかりを作ったり、漢字やひらがなが読めるようになってきたことで興味をもつ目標もあるでしょう。

詳しくは、外務省のWebサイトで17の目標と169のターゲットについて紹介されているので参考にしてください。

電車好きな娘は偶然見かけた電車を通じてSDGsに興味を持ちました。身近なものや好きなことをきっかけにするのもいいかもしれません。

夏休みの自由研究にもおすすめ!SDGsを楽しく学ぶには

未就学児や小学校低学年の子どもをもつ親御さんは、「まだSDGsの学習は早いんじゃないか」と思う方も多いでしょう。でも大丈夫、小さな子どもでも普段の会話や絵本、遊びを通じてなんとなくでも伝えることができます!

小さな子どもなら一緒に野菜を育ててみたり、料理をしてみたり、海や山など自然に触れ合うことで環境問題が身近なものになります。動物が好きな子なら、絶滅危惧種について調べてみるのもおすすめですよ。難しいことはまだ教えなくていいので、普段から資源を大切にする気持ちや困っている人に手を差し伸べられるような気持ちを育んでいきましょう。

お話がある程度わかる年齢の子どもなら、今周りで起こっている問題を伝え、一緒に解決策を考えてみましょう。たとえば「学校の給食の残飯はどの程度あるのか」や「日本のごみの処分場が不足している」ことなど、身近な問題から取り組むと具体的な行動に移せます。

緑が多い場所は夏でも涼しく、癒やされますよね。「もしも学校や公園に木がなくなったら…」から始めて地球温暖化について調べてみるのも面白そうです!

子ども向けのおすすめ本を比較

ここからは子ども向けのSDGsの本として定番なものを中心に、実際に読んでみた感想やおすすめの年齢を詳しく紹介します。

今回紹介するのは以下の4冊です。

・こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本
・数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本
・10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本
・未来を変えるメッセージ みんなのSDGs

今回はSDGsに触れている本を選びましたが、小さな子どもにはごみ問題やジェンダー平等、健康問題など一つのテーマに絞った絵本などを読んであげるのもわかりやすいですよ。

こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本

・おすすめ度 ★★★☆☆
・対象年齢 小学校高学年~(読み聞かせるなら中学年でも◎)
・どんな内容? 「世界で起きている問題」「SDGsとは」「家の中でもできることの事例」
・特徴 写真やイラストが多く、ふりがなもあるが文章表現は難しめ。
・総評 SDGsや世界の現状を知り具体的にどうしていくか考えられる本

ちょっとお行儀悪いですが…真剣です。好奇心旺盛なうちが始めどきかなと感じます。

数字でわかる!こどもSDGs 地球がいまどんな状態かわかる本

・おすすめ度 ★★★★☆
・対象年齢 小学校高学年~(読み聞かせるなら中学年でも◎)
・どんな内容?「SDGsとは」「新型コロナウイルスが世界に与えた影響」「数字で見る世界の現状」
・特徴 生活・差別・環境の3つにカテゴリに分けて世界の現状を数字でみていく
・総評 SDGsについて興味をもち、理解してもらうのに特化している

娘がSDGsのカラフルな輪のイメージを描いてくれました。未就学児ならこのマークに興味を持ってもらうことがSDGs教育のスタートですよ♪

10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本

・おすすめ度 ★★★★★
・対象年齢 小学校中学年~
・どんな内容? 「私たちの未来はどうなる?」「SDGsとは」「企業や小中学生の実践事例」
・特徴 漫画やポップなイラストで目標達成した未来の姿が描かれていて、大人も子どももワクワクできる
・総評 小中学生の発表事例もあり、自由研究のテーマにSDGsを選びたい人に最適

小学1年生の娘は、絵本のようにストーリー性があり文字数の少ない4冊目が読みやすく興味をもてたようです。

未来を変えるメッセージ みんなのSDGs

・おすすめ度 ★★★☆☆
・対象年齢 小学校中学年~(読み聞かせるなら低学年でも◎)
・どんな内容? 「地球で起きている問題」「シンプルかつ具体的な行動案の提示」
・特徴 カラフルでデザイン性の高いイラストで、絵本を読むように学べる
・総評 低年齢層にSDGsを知ってもらうのにおすすめ

まとめ

SDGsについてはこれからももっと注目されていき学ぶ機会も増えるでしょう。ぜひ親子で一緒に学んで、自分ができることを考えてみませんか?SDGsのそれぞれの目標についても今後詳しく紹介していけたらいいなと思っているのでご期待ください!

#SDGs #エコ育 #環境教育 #自由研究
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記事を作った人たち

タドリスト
吉田茉央
ママモデル、ライター、Webディレクター、宅建士など幅広く活動している一児の母。東京都在住。出産を機に、親子で学べる環境教育、暮らしに役立つ省エネやエコアクション、SDGsに関する情報発信をしている。「わかりやすく、親子で楽しめる」をモットーに、SNSや企業サイトで執筆活動中。