最上もが登場!「かいじゅうのでんき」
読みもの|12.2 Mon
心に響いた、もがさんの言葉
「少しでも対面で、もし集まる人が少なくても、、ぼくも昔全国のCDショップなんかでイベントをして人が全然集まらないこともありましたし、でもそういうことが『顔が見える』コンセプトに繋がっていくと思います。認知を広げる努力を少しずつ、すると、来てくれた人たちが自然とさらに広げてくれるようになります。地道でも、実際に会うのと、スマホの画面を通じてのコミュニケーションは、やっぱり全然違う」
みんな「気候変動に挑むヒーロー」になれる
これは11月26日(火)にアーツ千代田3331で開催された「
かいじゅうのでんきを語る会」での、アンバサダーに就任くださった最上もがさんの言葉。隣で話を聞いていたみんな電力・大石英司社長も「勇気づけられるわ」と本音がポロリと漏れる、素敵な瞬間でした。
台風15号、19号の猛威の記憶も新しく、奇しくも日本社会全体の「気候変動」に対する意識がかつてなく上昇中の昨今。この日、「気候変動に挑むヒーローに!」というコピーは、聞いたことのない「みんな電力」という電力会社とは関係なくもがさんを目的に集結したファンたちにも、少なからず響いたでしょうか。
そもそもすべてのきっかけは、2020年1月26日(日)まで、東京ドームシティ・ギャラリーアーモで開催中の「
空想科学 かいじゅうのすみか 体感エンターテイメント」に登場する円谷プロの人気怪獣をイメージキャラクターに、みんな電力が「
かいじゅうのでんき」を発表したこと。大石社長はその背景について、「怪獣はだいたい環境破壊、人間の欲望が破綻した象徴として登場します。バルタン星人だって、自分の星で核実験が失敗して地球に来ました。つまり、私たちが地球に優しい生活をしていれば、怪獣は出てこないはずなんです」と説明しました。
最初、自分にきたオファーは、その「かいじゅうのすみか」のアンバサダーであって、「かいじゅうのでんき」のアンバサダーとは思っていなかったという、まさに勘違いから始まった参加であったと笑いながら語ってくれたもがさん。しかし大石社長が「こんなにみんな電力を理解して、自分の言葉で語ってくれる人はいません」と感心するほど、「地球に優しい電気を届けること」について、二人の息はピッタリでした。
身近な言葉で語る気候変動
もがさんは「このままでは水温の上昇で、言われている50年後どころか30年後にはお寿司が食べられなくなるかもしれない」、「『もののけ姫』でも人間によって環境が壊される様が描かれていた。地球のためには、人間が滅ぶべきとも思ってしまう」と、誰にとっても身近な生活のところから、今そこにある”気候危機”について語ってくれました。それはまるで、「ぼく一人はまだ微力。だけれど、来てくれた人たちがさらに発信したくなるようなイベントになったら嬉しい」というご自身の言葉を、体現してくれているかのようでした。
お家の電気を切り替える威力
古くは
京都議定書から
パリ協定、最近の
RE100や
SDGs、
ESG投資と、世界の金融や経済の流れもあってグローバルな業界を中心に、企業間で電力の切り替えは進みつつあります。しかし、個人の切り替えはまだまだ進んでいません。そこで重要なのは、途中にあったクイズコーナーで明らかになった、「家庭から排出されるCO2の約半分が電気由来」という驚きの事実。つまり、誰でも5分でできる電気の切り替えは、確実に有力な気候変動対策の一つなのです。
世の中を変えるパワー
それはつまり、会の冒頭に大石社長が言った「電気は世の中を変える一つのパワー」ということ。
質疑タイムで、個人の切り替えをより促す案を聞かれたもがさんの答えは、「あることを知ってもらいたい時、シリアスにやっても難しい。楽しく、真剣に、いいさじ加減で著名人を利用するのも重要です。表に出る人には、良くも悪くも影響がある。そういう方々は常に自分の発言に気をつけているし、だからこその説得力があるんです」ということでした。
私たち一人一人の、日々の生活の中にある選択の大切さを痛感したと同時に、近い未来の気候変動のヒーロー誕生に、小さいけれども確かな希望も見い出せた、そんな「かいじゅうのでんきを語る会」でした。
今後も、もがさんと再エネの動きにはご注目!そして、「かいじゅうのすみか」展は年明け1月26日までの開催です。ぜひ!
(取材:平井有太)
2019.11.26 wed.