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【第2回】奇跡の楽曲『ドレミファSOLAR』レコーディングを終えて

読みもの｜1.20 Fri

　　今回、エネルギーのテーマソング「ドレミファSOLAR」を生み出した「みんな電力」は、よく間違われる「みんな”の”電力」と大きく異なる。
　それはつまり、「みんなの使う電力」なのではなく、「みんな」それぞれがすでにエネルギーであり、従来の巨大企業だけでなく、現代は私たち一人一人が発電所になり得る時代になったことを、表している。
　それこそLee “SCRATCH” Perryの言葉、そこに卍 LINE、SHINGO★西成、DUPPIES BANDという気鋭のアーティストたちが加わり、つくり出された楽曲に込められたメッセージと重なる。
　そして、初めてのLee Perryと卍 LINEの邂逅からは、Perry氏がソーラーシートでつくられた「solamakiウェア」を着て覚醒した、根源の理由が垣間見える。
　ソーラーには秘められた、無限のエネルギーがあったのだ。

jose

——卍 LINEの「卍」には大切な意味があります。

卍　このシンボルは、ナチス軍のスワスティカとは真逆です。ナチスはそれをさらに斜めにして用いていました。
　間違われることがありますが、「卍」は、太陽、幸運、時間、渦巻き、等を意味します。

LSP　そうか、向きが反対向きなんだな。

卍　つまり、幸運の太陽の渦＝「VORTEX」なんです。

LSP　君はまるで教授だな。では、そのロゴを、私のパソコンに描いておいてくれ。

——なぜ、あなたの服、帽子にはたくさんの鏡が付いているのですか？

LSP　私は「鏡の中の男（『Man in the Mirror』）」だからだ。鏡というものは、目の前にいる者を写しだす。マイケル・ジャクソンも私について歌っていることになるな。

卍　半端ねえ。(笑)

lee

——日本は神社に、鏡を祀っています。

LSP　なぜだと思う？それは、日本人が未来を信じているからだ。

卍　自らの中に、神を見出せというメッセージだと思っています。

LSP　日本人は私を信じ、日本人は私を愛してくれている。

卍　うん、あなたを知っている人はみんな愛してますよ。話は変わりますが、ここは、コンクリート・ジャングルです。

LSP　私はブラックアーク・スタジオを焼いた。スイスの家のスタジオも焼いた。それは、私がバビロンを焼き落としている証拠だ。
　卍は、どこで生まれたんだ？

卍　日本で生まれて育ちました。

LSP　私には、日本人の私に対する愛に嘘がないのがわかる。愛は神だ。もし人が愛することを知らないほど愚かなら、それは死である。
　もし、ジャマイカがもっと私を愛してくれていれば、そのまま残って今も住んでいたかった。しかし、嫉妬がそうさせなかった。
　嫉妬深い人間は皆、刑務所に行くのだ。そうでなければ、墓場行きだ。

卍　考え方によっては僕らも日々、まるで監獄で暮らしているように感じています。

LSP　だがしかし、悪しき連中は閉じ込めなければならない。そしてそういった連中は、刑務所に入る前から囚われている。本人の行いが自分自身をそこに送り込むのだ。
　神は人を創り、人は生きた魂（ソウル）となった。金のために魂を売ることさえしなければ、魂は完全で永遠だ。
　エネルギーに魂（ソウル）を込められるかどうかで、結果は自ずとついてくる。

卍　つまり、すべては私たちにかかっている？

LSP　そうだ。そして、この世界に終わりはない。だが第三世界には終わりがあり、それが今だ。バビロンは燃えていて、逃げる場所はジャマイカしかない。

卍　いつか僕らは、楽園に行けると思いますか？

LSP　もちろん。楽園＝ジャマイカが君のために動いてるのか、君がジャマイカのために動いてるのか。
　ジャマイカと日本は同じ「Jah（ラスラファリズムの神『ジャー』）」の人間なのだ。

jose