気象予報士がタドる空の魅力 vol.5 「虹が七色なワケは?」
読みもの|9.16 Thu

雨続きで降水現象がなくても蒸しますね。

こんな天候の時は、洗濯物も乾かないし気持ちもどんよりしてしまいます。

そんな中でも楽しみはちゃんとあります。

雨上がりのタイミング、ちょっとした晴れ間ができたら、太陽を背に時間を止めてみてください。

なぜって、虹がみられるかもしれないから。

https://twitter.com/arakencloud/からの引用

虹が見える条件は、3つあります。

水、太陽の光、人間の眼

大気中にふくまれている雨滴が、プリズムの役割をして、太陽光が、水の粒の中で屈折や反射をして、虹色を映し出してくれます。雨が止みそうな時は、特に水の粒が多く含まれるので見やすいのです。

太陽光には可視光線のほか、赤外線、紫外線も含まれていて、地上に届く太陽光は、可視光線と赤外線がほとんどで、紫外線は数パーセントです。その可視光線が、細かく分類されて、という七色になって空に浮かんで見えるのが虹です。

photo by Aoki Kyo

人間の網膜に刺激を与えて、色として感じさせている光が「可視光線」、赤色の波長よりも長い波長をもつ光を「赤外線」、紫色の波長よりも短い波長の光を「紫外線」と呼んでいます。光の波長によって総称が異なるだけで、全て“電磁波”です。漢字の意味をたどれば、理学的な波長までみえてきます。

赤外線は目にはみえないですが、熱として感じることができます。寒い冬に日向ぼっこで、身体を温めたり、洗濯物が乾くのは、この赤外線のおかげです。

https://twitter.com/arakencloud/からの引用

秋雨の時期は、太陽光のパワー不足でもしかしたら、虹に出会えるチャンスが低いかもですが「あー、今日はまた夏に戻ったな」という日の夕方に夕立があったら出会える確率が高いです!
ぜひ、夕焼けを背に東側の空を見つめる時間をもってみてください。

私は、虹をみたら「きれいだなあ」と思うこともありますが、“ああ、色が見える特別な目をありがとう♪” とも思います。犬や猫には、七色の虹が見えないから。

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記事を作った人たち

タドリスト
スイトケイコ
気象予報士・保育士・3児のママ。「空をみあげるお母さんを増やそう」を合言葉に活動。子育てに役立つお天気講座を開催。イベント出展や自然エネルギーの啓発、普及に携わる等、活動は多岐に渡る。