みんなで考える電力自由化!どんな電力会社があったらいい?
みなさんこんにちは!「エンヤー」と元気に民謡を歌う、ジョシエネLABOメンバーの永峯恵です。3ヶ月ぶりの更新となります。(前回の記事はコチラ!)
第3回は7月31日にIID世田谷ものづくり学校で開催された「たのしい電力自由化講座」のレポートと電力自由化Q&Aをお届けします。
◆「楽しい電力自由化講座」について
約20名の受講者。皆さん真剣な表情で講義に参加されていました。
今回の講座は、前半はみんな電力株式会社 代表取締役 大石英司による電力自由化についてのレクチャーをクイズ形式で行い、後半は「理想の電力会社を考えよう!」をテーマにグループワークショップを行いました。
各グループごとに理想の電力会社を発表後、どの電力会社が良かったか投票していただき、人気ナンバー1の電力会社にはみんな電力オリジナルキーホルダーと「エネルギー民謡」を生歌でプレゼントし盛り上がっていただけました。参加者からは「楽しかった」「アイデアや話を共有できた」というお言葉をいただきました。
模造紙にアイデアをまとめ、電力会社名をつけて発表しました。
ワークショップで出された各グループの理想の電力会社はこちらでした。
・みんな電力NEO
効率的なエネルギーの使い方を提案、サポート
・地元電力
発電事業→電源FITエネルギー、送配電事業→送配電網が低コストのものを選ぶ、小売事業→家族の見守りサービス
・ご近所電力
地域分散型のエネルギーで省エネ!災害が起きた時のサービス
・マイ電力
省エネ・自然エネルギー・蓄電池系などニーズに合ったプラン
代表の大石と記念撮影!
「電力を選ぶことは未来を選ぶこと」と大石代表は言います。当たり前にある電気ですがふと、つくり手の想いや価値を考え、社会に合った電力を選ぶことが大切だと思いました。
さて、ここからは読者の方から寄せられた素朴な質問に答えます。
◆電力自由化Q&A
Q.「電力自由化はよく耳にするけど、正直ピンときていません。既存の電力会社と新規参入業者の規模が違いすぎて太刀打ちできるのか、消費者である僕らにとって、メリットがあるのかまだ分からないです。また、新規参入業者はどうやって電力を調達しているのか分かりません。(By たまにゃん)
A.電力自由化が始まり、半年が経ちました。電力自由化の先進国ヨーロッパでは、新規参入業者が不利にならない公平なシステムを持っています。日本はもともとの電力会社が独占していた従来のやり方を開放し、選べるようになったというだけでも私たち消費者にとって大きな変化です。
既存の電力会社と新規参入業者では規模は違いますが、安さだけではなく自然エネルギーを使った電力供給や地域との関わりなど、全体的な要素をみて選ぶことができるようになりました。例えば、生産者の顔がみえる野菜のように、発電所の顔をみて電気を選べるユニークなシステムがみんな電力にはあります。「面白そう」「かっこいい」そんな小さな動機から選んでみてもよいのではないでしょうか。
また、電力調達に関してみんな電力の兄貴分Tさんにお話を伺いしました。「電源構成を開示する場合は、小売電気事業者が今年度の電源の割合を出すようにと経済産業省から伝えられていますが、2016年4月に電力自由化が始まったばかりで実績値としてまだ割合を出せない状況です」とのことです。オープンな電力システムにするためには、まだ少し時間がかかりそうです。目先の価格や電源構成ではない、価値や信用が高く評価されてくると感じます。
たまにゃんさん、ご質問ありがとうございました。電力自由化に限らず、エコやエネルギー、プライベート、お悩み相談までなんでも質問大募集!まずはお気軽にお問い合わせください。
<参考文献>
大月書店「そこが知りたい電力自由化」著:高橋真樹
<ライター紹介>
永峯恵(ながみね・めぐみ)
ジョシエネLABO立ち上げメンバー。元エネドル太陽光担当の民謡アイドル。「あったか福島観光交流大使」として福島県の観光PR活動も行っている。 現在はネット生放送「ジョシエネROOM」を担当。またエネルギー民謡により全国に自然エネルギーの大切さを広めている。