【Q&A】特別配信!|社会が求める『ESG思考』
みんな電力の若手ホープ・長島遼大の企画、運営、尽力で、社としても初の試みとなったトーク配信企画は大成功をおさめた
今回は、オンラインイベント中にお答えできなかった質問に対して、登壇者の夫馬さんと三宅さんが回答していく特別回です。オンラインイベントでは語りきれなかった、夫馬さんの新著タイトルでもある「ESG思考」をより深く理解するために必要なお話や、再生可能エネルギーを供給するみんな電力だからこそのお話など、普段はなかなか聞けない内容が満載のQ&A記事です。ぜひ、お楽しみください!
すでに大きな反響を得ている夫馬さんの新著はすぐにアマゾンでも売り切れ、版元の講談社+α新書サイトから購入可能
欧州は、ニュー資本主義:25%、脱資本主義:30%、オールド資本主義:35%、陰謀論:10%
海外の機関投資家の多くは、この4つの用語をかなり理解しています。日本の機関投資家ではTCFDについては、わりと勉強が進んでいますが、その他の3つの用語を知っている人は少数派だと思います。ここが海外と日本の差ですね。
また、コストが高いというのは少なくとも海外では逆転しており、石炭などと競争できるレベルです。日本でもすでに、太陽光については他の電源と競争できるレベルに近づいており、近々均衡してくと見られています。つまり、22%はコストや安定性の制約ではありません。
現在の目標数値は、原子力の稼働(22%)が前提になっていますが、おそらくこれは不可能です。ということは、おのずと再エネに求められる目標数値は大幅に引き上げる必要もあります。
企画中、若手の熱意にほだされ、みんな電力事業本部長・三宅さん(写真右上)もエネルギーの未来について、熱い言葉をいくつも残してくださった
これまでの中央集権的な電力供給システムから、分散型再エネ電源中心のシステムに変わる時、ビジネスチャンスをつかむのは、その変化を捉えて先駆けて新しい仕組みを提供していけるプレーヤーです。今後、近いうち訪れる再エネの自立拡大フェーズによって、環境と社会の両面から大きなインパクトが起きると考えられます。
グレタの登場で若者に期待している点は、すでに環境分野への関心は高まっていると思うので、経済と金融の勉強をして欲しいと思います。こう言うと、「環境よりも経済が大事だ」と言っているように聞こえるかもしれません。しかし僕の本意は、経済と金融を勉強することで、ニュー資本主義がどう形成されているか?ニュー資本主義でさらに修正しなければいけないのはどこか?を、考えられるようになるということです。
また、その予想をベースにみんな電力の強みについて、夫馬さんのご意見を伺いたいです!
ですので、ESG思考に踏み切れないでいると、長期的なトレンドによって生じる事業機会を逸失してしまうとともに、トレンドがもたらす損害が直撃し、収益性を大きく落としてしまいます。結果として、海外から見られた時の日本の先進性やクールさというブランドが消失していき、さらに市場競争力を落としていくというのが悪いシナリオです。
一方、みんな電力は、国際的な電力業界のガイドラインを踏まえた上で、発電者と電力消費者を新しいテクノロジーで繋げる価値を生み出しており、世界の最先端を走っています。すでに海外からもみんな電力の事業モデルには関心が集まっています。
みんな電力のように、ESG思考をもって長期的なトレンドに先手を打った戦略が打てる日本企業があるということを、何よりまず日本の人々に知ってもらうことで、「自分たちも頑張ろう」と勇気を与えられる存在になれるのではないかと思います。
(出所)東京都のデータを基にニューラル作成。電力販売量2000MWh以上の低圧取扱事業者に限定。再エネ率0%はグラフから除外
日本でどんなにそれっぽい理屈を並べ抗っても、世界ですでに圧倒的規模で動いている「ESG」は意識せざるをえない。
みんな電力・長島くんの尽力で、大変貴重なお話がかたちに残せました。それでは、来週月曜公開記事も、お楽しみに、、!