かんきょう女子の活動報告書:気候も危機、大人に伝えたい
環境新聞 × ジョシエネラボ コラム
かんきょう女子の活動報告書
FFF Japanのミーティングの様子。週に数回、情報共有、アクションの計画などを目的に行っています
気候も危機、大人に伝えたい
ー自分ごと化し、行動を起こしていくことが必要ー
グレタ・トゥーンベリから始まり世界中に広がった、気候変動対策を求める学生によるストライキ「Fridays For Future(以下FFF)」オーガナイザーの小出愛菜です。中学生の頃に地球温暖化に関心を持ち、一昨年から国際環境NGO FoE Japanでインターンを始めたことをきっかけに、気候変動の深刻さや他の問題とのつながりを知り衝撃を受ける一方、自分の周りの気候変動問題への認識の低さに焦りを感じました。その時にグレタさんのインタビュー動画を見て日本でも同じ運動をしたいと思い、活動を始めました。日本におけるFFFの運動は25都道府県28地域で発生しており、私は日本、横須賀、埼玉のオーガナイザーをしています。
横須賀では石炭火力発電所建設計画の中止を目指しており、今年5月は横須賀出身の小泉環境大臣へ建設中止を求める計190通のお手紙を届けるアクションを起こしました。
FFF Japanでは、パリ協定の1.5℃目標に整合した気候変動対策、NDC(国別削減目標)の引き上げを求めることを軸に活動をしています。また、コロナ後の経済回復と持続可能な社会を目指すグリーンリカバリー(緑の復興)を求める活動も始まっています。昨年から日本で高まりかけていた気候変動に対する危機感が、コロナ危機により薄まったように感じますが、私たちの活動は新しいオーガナイザーも加わり、国内の主にエネルギーの動向の把握やアクションの計画をするなど、より活発になりました。
自分が生きている間は大丈夫だと思い込んでいる大人が多いように感じますが、気候危機は人類の生存に関わる問題であり、今すぐに取り組むべきです。根本的なシステムを変えるために一人一人が気候危機を認識、自分ごと化し、行動を起こしていく必要があります。より野心的で長い目で考えた対策と実行を求めて、焦燥、憤り、悲しみの感情を抱えながら、私はこれからも仲間とともに活動をしていきます。
立正大学4年生、Fridays For Future Japanオーガナイザー 小出愛菜
https://twitter.com/FridaysJapan
環境新聞 2020年7月15日号より転載
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