槌屋先生のエネ噺 第2回目
読みもの|6.26 Fri

槌屋先生の槌屋先生のエネ噺
槌屋先生のエネ噺
エネ噺第二回。一回目に続きシステム技術研究所所長の槌屋治記先生にエネルギーの歴史を教えていただきましょう
今回は後期石器時代から。レイトストーンエイジと言いますね
槌屋先生のエネ噺
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石器時代も大学のように前期と後期があると
後期は住居が安定して新しい時代へ移行して行く。ヨーロッパでは、そうなっています
槌屋先生のエネ噺
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家ですか?
ワラで造った家が後期になると見られ始めます。この頃になると弓矢なども出来始め道具も発達してきます。(本を見ながら)どうしてこんなのが推定できたんだろうね。エネルギー消費が310ワット。エネルギーの使用用途は前期と変わらず住むことと食べ物ですね。続いては石器時代前後期が終わり、その後に人はどのように火のエネルギーを使っていったのかを見て行きましょう。次の段階になると、5000年前ですね
槌屋先生のエネ噺
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まだまだ想像つかない
暖房に使うエネルギーがさらに増えてきている。寒い地域が広がったと考えられますね
槌屋先生のエネ噺
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火の利用って、同時多発的に起きているってことなんですか?
でしょうね。またこの次期から移動手段に使うエネルギーが登場します。家畜を飼いだしたんですね
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その頃から犬を従え始めたのかな。犬で狩りをしたりして
そうかもしれないね。そして中世からメカニカルパワーが出てきているかな。(グラフ上にて)
槌屋先生のエネ噺
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メカニカルパワーて何なんですか?
機械的動力。車輪とかね。1900年頃になると食べ物や暖房に対して、モバイルパワーとかメカニカルパワーが増えてくる。現代になるともっと増えてくるんですがね。2000年頃になると食べ物のエネルギーが多くを占めていた石器時代と打って変わり全体のなかの多くのパーセントがメカニカルパワーにになる。
要するに産業革命です。蒸気機関とか、電気とか使われるようになります。人間のエネルギー使用の歴史が、100年間で急激に増大したってことだよ
槌屋先生のエネ噺
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けどそれは、文明がある国に限った話ですよね?アフリカとかは案外、変わらなかったり
そうだねアフリカとかはね。これはデンマークのデータだから、日本も同じくらいのエネルギーを使用していると想像されるね。先進国がエネルギーの知識を占有していますからね
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ヨシムラの今週の一枚
槌屋治紀
1943年千葉生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業、同大学院博士課程修了。(株)システム技術研究所所長。京都・仙台エコエネルギー学院学長(リンク付き)工学博士。システム工学専攻。エネルギー・資源分析、情報科学の手法を使い、持続可能な社会への道筋を提案しつづけている。WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)にて「脱炭素社会に向けたエネルギーシナリオ提案」を発表。著書に『エネルギーのいま・未来』(岩波ジュニア新書)『エネルギー耕作型文明』(東洋経済新報社)など、訳書に『ソフト・エネルギー・パス』著エイモリーロビンス(時事通信社)などがある。
『ソフト・エネルギー・パス』は日本に初めて「再生可能エネルギー」という用語を紹介した書籍と言われている。

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