槌屋先生のエネ噺 第4回目
読みもの|6.26 Fri

槌屋先生の槌屋先生のエネ噺
槌屋先生のエネ噺
エネ噺第四回!!石油の噺!
石油も最初は地面に露出していて、黒い水なんて言われていました。それに火をつけてみると燃える。そこを掘ってみたら大量に溜まっているということが分かったんですね
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石油が一番最初に発見されて、日常的に使い始われだしたのはいつなんですか?
1850年代にアメリカで発見されて
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さすがアメリカ
石油に関して一番面白いのはこの本ね。『石油の世紀』読むと浪花節みたいです。数多くの登場人物が出てきてね。一癖ありそうな人物が
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山崎豊子の小説みたいですね
石油は1859年に、ドレーク大佐という人がペンシルバニアで石油掘削に成功したというのが最初です
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1859年、アメリカ人のドレーク大佐という人によって発見されたと
(ほんの写真を見ながら)これがドレーク大佐。石油は、タワー型の掘削機でほる。要するに井戸ですから、高い塔を建てて穴を掘る
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最初は木の小屋みたいな井戸で石油を掘っていたんですね
この本には面白い写真が沢山掲載されています。アメリカのペンシルバニアには石油を掘るための穴が沢山あるんです。最初は1865年ですから、10年もしないうちに穴だらけになり石油事業が活発化していくんですね
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やはり石油発見以降は主要なエネルギーは石油になっていくんですか?
まだ、この時は石油はどうなるか分からなくて
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火が付く謎の素材みたいな
最初はランプの光源として使用されていた。その時にマーケットに出回っていたのは、石炭から取ったコールオイルと呼ぶ石炭に付随して出る油だったんだね。それを石油で代替するようになった。それから機械の潤滑油としても使われていたんですね
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石炭からもオイルが抽出できるんですか?
石炭を掘る時に同時に油状の物質が出たのを使ったということ。石炭をオイルにするのは石炭液化という。人間の手で石炭を石油に転化するのは水素を加えて非常に面倒。
石油は、当初ロウソクの代わりに使用してました。石油を蒸留して光源として使うことを考えたんですね。その頃はまだそれ以外に用途があるとは誰も思ってなかった
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では1859年頃は石油は何から出来たかも分かってなかったんですね?
まるで分かっていない。兎に角、人間は分かっていなくてもそこにあって使えるとなれば事業化してしまうからね。石油が何から出来ているのかが分かってくるのは、石油を掘削する技術と地質学が進歩したからなんです。そこにはもともと動物の死骸が集められたんじゃないかと分かってきたんですね
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貝塚から石油が採れるわけではないですよね?
貝塚は人工的だからね。
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人工的ではなく、自然に死骸が集まっている所から採れる
人間が炭水化物を食べちゃってるからね、貝の場合は。そういう物が残っているから石油になるんだね
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けど自然の石油は飲めないですよね?
もちろん飲めないですね。どうして、飲みたいの?
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どんな味がするのかは気になりますね。自然のものだから身体に害が少なそうだな、と思ったり
炭素と水素だからね。そこに酸素が加わるとアルコールになって飲めるんだど。炭素と水素だけだとヤバいことなるらしい
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では、残念ながら石油は飲めませんということで
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ヨシムラの今週の一枚
槌屋治紀
1943年千葉生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業、同大学院博士課程修了。(株)システム技術研究所所長。京都・仙台エコエネルギー学院学長(リンク付き)工学博士。システム工学専攻。エネルギー・資源分析、情報科学の手法を使い、持続可能な社会への道筋を提案しつづけている。WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)にて「脱炭素社会に向けたエネルギーシナリオ提案」を発表。著書に『エネルギーのいま・未来』(岩波ジュニア新書)『エネルギー耕作型文明』(東洋経済新報社)など、訳書に『ソフト・エネルギー・パス』著エイモリーロビンス(時事通信社)などがある。
『ソフト・エネルギー・パス』は日本に初めて「再生可能エネルギー」という用語を紹介した書籍と言われている。

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