「橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT NIPPON 2016」 〜一つの祝祭の在り方について
その初回は去る5月、場所は愛知県豊田市の矢作川豊田大橋の下、5日間のプレイベントに続き、27~29日の3日間に渡って開催された「橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT NIPPON 2016」から始まります。
豪華なロック、パンク・ミュージシャンが中心となりながら日本全国から選りすぐりの郷土芸能も集結。今年で5年目となる祝祭は、3日間で約1万人を動員するのに、入場料は投げ銭。ステージ演奏の電源は、ソーラーシステム「橋の下発電所」からパーソナルエナジー電力の供給により、オフグリッドを実現。
祭について、「イベントとか興行をしたかったわけじゃない。『大きくなる』、『成功する』ことも目的ではない。ただ、命も電力も燃料も、『すべてのものには限りがある』ことをやりたかった」と、「橋の下」主催者、バンド「タートルアイランド」リーダーの永山愛樹氏(39)は言います。
続いていくつか、氏の印象的な言葉をご紹介。
「知識ある者が賢者ではない。知識を有効に使えるものが賢者なのだと思う。知識を人に分け、賢者を増やす事の出来るものが本当の賢者なのだと思う」。
「勝ち負けに執着した表現や物事には興味を持てない。しかし本気で思うことなら絶対に勝ちたい。その“勝つ”と言う事は相手を倒すとか、奪い取る事ではない。安心させ、心地よくさせ、笑わせたりする類いの事であろう」。
「子供らに残すべき本当の財産は金やモノではない。自分らがこの世から去りどんな時代になろうとも、逞しく生き延びていく力だ」。
みんな電力は、そんな「橋の下音楽祭」に参加してきました。
いただいたブースは、311を受けて福島から始まった「プロジェクトFUKUSHIMA!」さんとシェア。会津地方で寛政2年から続く大和川酒造のお酒を振舞いつつ、少しでも安心安全の担保された日常のため、福島市で放射能を測り続ける市民団体「ふくしま30年プロジェクト」の取り組みも展示。
そして、ブースを照らす光は、東大阪は樋口武光先生の廃バッテリーを再利用、延命させる秘密の技術による蓄電池から、供給しました。
何にせよ、今回の目玉は秋田から「NAMAHAGE郷神楽」、佐渡島から「青木鬼太鼓保存会」、奄美大島から奄美竪琴の盛島貴男氏という「橋の下」の魅力は、言葉で説明しようとするほど薄まります。
写真から、少しでも未来の私たちの生活の在り方、可能性が、すでにすぐそこにあることを感じていただければと思います。
近代的な橋の下に年一回、期間限定で現れる、ある一つの、人間社会の理想のかたち
モヒカンに刺青も、ギャルにOLも、そして子どもたちも共に、時間を過ごす
佐渡「青木鬼太鼓」、福島「磐城じゃんがら遊劇隊」、阿波踊り「太閤連」
秋田「NAMAHAGE郷神楽」。「恐い」と思った人の心には、やましさがある?
アキ&ソルトフィッシュ、羊歯明神Jr、切腹ピストルズ、柳家睦&THE RATBONES
2日目夜、メインステージにて「橋の下」主催のバンド・タートルアイランド
毎年「橋の下」を支えるパーソナルエナジーと、草原ステージの新たな太陽チーム「RA」
今年から出店者には自己電源持参が義務付けられ、パーソナルエナジーはステージ電源に注力
プロジェクトFUKUSHIMA!、大和川酒造、ふくしま30年プロジェクトで、「みんなふくしま」。夜の電力は、延命させた廃バッテリーより。
ブースに電力を供給してくれた、廃バッテリーを延命させる秘密技術については、次回以降、、!