
【発電所レポート】蜂と電力が地域を結ぶ|荒井ビーガーデン
写真右:宍戸一照さん・写真左:みんでん・山口悠希
こんにちは!みんな電力(以下、みんでん)・新入社員の山口です。
先日、福島県は福島市・荒井にある、銀座ミツバチ(以下、銀ぱち)さんの発電所「荒井ビーガーデン」を訪問してきました。本日は、みんでんHPにある「発電所一覧」だけでは伝えきれない、同発電所の魅力や風景をお届けできればと思います!
その前に、周辺地域の風景をおすそ分けします。
福島駅からの道中も、発電所周辺も、本当に緑いっぱいで心から感動しっぱなしでした。
荒井ビーガーデンの周辺風景
福島と東京が創る「電力と食の循環」
「福島と東京で、電力も食も循環しているんです!」と、笑顔いっぱいお話ししてくださったのは、荒井ビーガーデンの設計から、現在は管理まで関わっておられる、宍戸一照さん(上の写真・右)です。
溢れんばかりの地域への愛情と共に、発電所設立までの苦労や、現在の素晴らしい取り組みについて、沢山お話を伺ってきました。
福島から遠く位置する東京の地で、一体どのような循環が生まれているのでしょうか。
溢れんばかりの地域への愛情と共に、発電所設立までの苦労や、現在の素晴らしい取り組みについて、沢山お話を伺ってきました。
福島から遠く位置する東京の地で、一体どのような循環が生まれているのでしょうか。
“福島市初”のソーラーシェアリング事業
荒井ビーガーデンは、福島県福島市荒井にある、ソーラーシェアリングの発電所です。実は、当発電所は福島市で初めてとなる、ソーラーシェアリング事業なのです。
ソーラーシェアリングとは、農業を行っている土地の上に太陽光パネルを設置して、太陽光発電と農業を同時に行う仕組みのことをいいます。
農業は天候に左右されやすく、収入が安定しないこともある一方で、同時に太陽光で発電し、売ることで、電力販売の収益が安定的に入ってくるのです。
ソーラーシェアリングとは、農業を行っている土地の上に太陽光パネルを設置して、太陽光発電と農業を同時に行う仕組みのことをいいます。
農業は天候に左右されやすく、収入が安定しないこともある一方で、同時に太陽光で発電し、売ることで、電力販売の収益が安定的に入ってくるのです。
蕎麦の実の花が育つ荒井ビーガーデン
農業をしながら、電力販売も行えるという魅力的な仕組みでありながら、地域で初めての導入となった荒井ビーガーデンは、そう簡単に実現されたわけではなかったそうです。
ソーラーシェアリング事業を始めるにあたって、農業委員会の許可が必要なのですが、この許可を取得するまでに約1年かかったとのことです。農業委員会は、その土地でしっかりと営農が行われるかを見極める必要があるため、地域内にソーラーシェアリングの事例が無かった福島市では、許可のハードルが高かったというのです。
ソーラーシェアリング事業を始めるにあたって、農業委員会の許可が必要なのですが、この許可を取得するまでに約1年かかったとのことです。農業委員会は、その土地でしっかりと営農が行われるかを見極める必要があるため、地域内にソーラーシェアリングの事例が無かった福島市では、許可のハードルが高かったというのです。
ビル屋上での養蜂
そこで、荒井ビーガーデンを所有する銀ぱちさんが、他の地域の成功事例を集め、分析し、根気強く説得し続けた結果、1年という期間を経て、やっと建設に至りました。
そんな苦労から約3年、現在も尚、ソーラーシェアリングが上手くいくことを認めてもらえるよう、定期的に報告書を提出するなどして努めておられます。
そんな苦労から約3年、現在も尚、ソーラーシェアリングが上手くいくことを認めてもらえるよう、定期的に報告書を提出するなどして努めておられます。
「電力と食の循環」
現在、荒井ビーガーデンの太陽光発電で生まれた電気は、東京都にある企業に購入されています。
みんな電力のトラッキングサービスによって、発電所も企業も、福島と東京という遠く離れた土地に居ながら、繋がりを感じることができています。
ただ、電力だけじゃなく、食でも繋がっているのが荒井ビーガーデンです。
みんな電力のトラッキングサービスによって、発電所も企業も、福島と東京という遠く離れた土地に居ながら、繋がりを感じることができています。
ただ、電力だけじゃなく、食でも繋がっているのが荒井ビーガーデンです。
菜の花交流の様子
キーワードは銀座ミツバチプロジェクトで、毎年2,000株もの菜の花が、荒井(福島)から銀ぱち(東京)へ届けられているのです。
菜の花は、福島市西信中学校から銀座中学校へも送られていて、両地域の学生が一緒に苗を植える交流もしています。
去年はコロナウイルスの影響で、直接一緒に活動はできませんでしたが、西信中学校の生徒さんから銀座中学校へ苗の送付と、想いのこもったビデオレターが届けられました。
困難な状況下でも、繋がりは絶えず育まれているのです。
菜の花は、福島市西信中学校から銀座中学校へも送られていて、両地域の学生が一緒に苗を植える交流もしています。
去年はコロナウイルスの影響で、直接一緒に活動はできませんでしたが、西信中学校の生徒さんから銀座中学校へ苗の送付と、想いのこもったビデオレターが届けられました。
困難な状況下でも、繋がりは絶えず育まれているのです。
届けられた菜の花の苗を植えている
2月下旬には開花し、その花たちを求めてミツバチがやってくる。
そして、そこで養蜂されたハチミツは、そのまま販売されることに加え、スイーツとなって東京のみなさんに楽しまれます。
まさに、福島の菜の花と東京で生まれる「食の循環」というわけです。
そして、そこで養蜂されたハチミツは、そのまま販売されることに加え、スイーツとなって東京のみなさんに楽しまれます。
まさに、福島の菜の花と東京で生まれる「食の循環」というわけです。
ちなみに、宍戸さんたちが菜の花を届けに来るときは、荒井ビーガーデンで穫れた蕎麦の実を使った10割蕎麦を、銀ぱちのみなさんへ振舞うそうです。
「福島の蕎麦を、おいしい、おいしい、と言って食べてくれるんですよ!」と、なんとも嬉しい表情で教えてくださり、聞いているだけで、私までお腹がすいてきました(笑)。
「福島の蕎麦を、おいしい、おいしい、と言って食べてくれるんですよ!」と、なんとも嬉しい表情で教えてくださり、聞いているだけで、私までお腹がすいてきました(笑)。
また、普段、荒井ビーガーデンを管理されている、あづまの里「荒井」づくり地域協議会のみなさん(約90名)は、ほとんどの方が農家さんではないそうです。
それでも、地域のためにと協力して取り組まれており、荒井ビーガーデンの農地を掘れば掘るほど出てくる大小様々な石も、いつも20人がかりで手作業で集めるんだとか 、、!
それでも、地域のためにと協力して取り組まれており、荒井ビーガーデンの農地を掘れば掘るほど出てくる大小様々な石も、いつも20人がかりで手作業で集めるんだとか 、、!
農地から出てくる石を集めている
発電所があるからこそ生まれる、「電力と食の循環」。
福島で生まれた電気は東京の企業が購入し、届けられた菜の花は商品となって楽しまれる。
そして、その繋がりの周りには、実に多くの方の想いと努力が存在することを、少しでも感じて頂けたら幸いです。
福島で生まれた電気は東京の企業が購入し、届けられた菜の花は商品となって楽しまれる。
そして、その繋がりの周りには、実に多くの方の想いと努力が存在することを、少しでも感じて頂けたら幸いです。
荒井ビーガーデンでの農作業の様子
そんな魅力いっぱいの、荒井ビーガーデンを応援できます!
⇩「荒井ビーガーデン」@発電所一覧⇩
https://portal.minden.co.jp/powerplant-info/a0c5F00000Uw9DmQAJ
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