かんきょう女子の活動報告書:日本でもドミニカ共和国でも、環境教育を身近なものに
読みもの|10.28 Wed

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環境新聞 × ジョシエネラボ コラム
かんきょう女子の活動報告書
202010
実際の授業の様子。初めて授業をするクラスでは、自己紹介や日本の紹介もします

日本でもドミニカ共和国でも、環境教育を身近なものに
ー誰かの「環境問題に興味を持つきっかけ」にー

 初めまして。JICA海外協力隊として環境教育を行っていたゆかりと申します。JICA海外協力隊とは、JICA(独立行政法人国際協力機構)が行う途上国でのボランティア事業です。
 私は大学時代に環境教育を行っていた経験から「今まで身の回りでやってきた環境教育を途上国で活かせたら」と思い、JICA海外協力隊に参加しました。派遣されたのは中米・カリブのドミニカ共和国。私は小学校へ赴き、ごみの分別方法やポイ捨てをしないよう教えていました(大人も子供もポイ捨てが多いのです)。
 相手は小学生。反応が正直です。授業に興味が持てなければ、おしゃべりしたり教室から出ていってしまったり。そのため授業中にクイズや動画を取り入れるなど工夫をしました。一方で、環境問題への興味は数回の授業だけでは身に着かないとも感じました。学校での環境教育はとても重要で、授業を全ての生徒が平等に受けることができます。ですがそれだけでは不十分だと感じました。
 私の環境問題への意識に最も影響を与えたのは両親です。子供の頃、両親は山や川へ遊びに連れて行ってくれました。そこで「自然の中で遊ぶことが楽しい。自然が今後もずっと残っていてほしい」と思ったことが、環境問題を考える原体験になりました。そこへ更に、学校での環境教育や、問題を理解するうえで必要な理科や社会などの授業をしてくれた先生、実際に活動をしている友達など多くの人の影響を受けました。
 そのためぜひ、家族や友人同士で山や川に出かけたり、あなたの環境への問題意識や活動などを誰かに話したりしてほしいです。それが誰かの「環境問題に興味を持つきっかけ」になるかもしれません。子供の環境教育は、様々な人からのアプローチにより促されていくと思います。
 新型コロナウイルスの影響で、残念ながらドミニカ共和国での活動は続けられなくなってしまいました。今後は内定をいただいたインフラ関係の会社で「人と自然環境の調和」を目指し、個人でも環境教育を続けていきたいです。

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元JICA海外協力隊 ゆかり
https://twitter.com/yukari__DR

環境新聞 2020年9月16日号より転載
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