おうちで誰でも太陽光発電!簡単ベランダ発電のススメ
読みもの|5.4 Tue

おうちで誰でも太陽光発電!簡単ベランダ発電のススメ|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

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屋根がなくても賃貸でも太陽光発電が可能!それがベランダ発電です♪

「自家発電って憧れるけど、簡単に発電できておうちの電気を少しでもまかなってくれるものはないの?」とずっと思ってきました。最近では、ポータブル式の蓄電池やベランダに置けるコンパクトサイズのソーラーパネルも増えてきて、少し調べれば自作も可能なようです。私も長年の夢だったベランダ発電生活に成功したので体験記をレポします!

太陽光発電は自作可能?必要なものは?

 結論からいうと、ベランダや窓際に置ける程度の手頃なサイズの太陽光発電システムは、自作可能です。必要なものはつぎのとおり。

  • 【太陽光発電を自宅で行うのに必要なもの】
  • ・太陽光パネル
  • ・バッテリー
  • ・チャージコントローラー
  • ・インバーター

 チャージコントローラーは、太陽光パネルから発電された電気の電圧などをバッテリーにあうように調整してくれるもので、インバーターはバッテリーに貯まった電流(DC)を家庭用の電流(AC)に変換する役割を持ちます。そのほか機材どうしをつなぐケーブル類が複数必要です。
 どのようなケーブルが必要でどのように配線するのか、また、理想の発電量に見合った太陽光パネルとバッテリーの容量はどの程度がいいのか、など、かなり慎重に考える必要があり、自作は可能ですがそれなりに知識がいります。そのため、現在ではこれらの必要な機材がセットになった太陽光発電キットを購入するのがおすすめです。自作するメリットとしては、自分の発電したい電気量にあわせたシステムが作れることと、自分で一つひとつ材料を選ぶため、多少コストを抑えられることでしょう。

太陽光パネルとバッテリーだけで叶う簡単自家発電

 どんな機材を買うか調べている中で出会い、わたしが購入したのはJackery社のポータブル電源とソーラーパネル。パネルを日光に当たるように設置し、付属のケーブルでつなぐだけで簡単にいつでもどこでも太陽光発電が可能なんです。しかも、前述したようなチャージコントローラーやインバーターは不要なため、キャンプやバーベキューなど、アウトドアシーンにも手軽に持ち運びができるのが特長です。口コミや公式サイトの説明を読み、ちょうどセールのタイミングだったので数日迷って購入に至りました。
 自作する場合と違って機材が少ないため、発電機まわりが配線でごちゃごちゃせず場所を取らないのが嬉しい点です。わが家では日常的に使うつもりで購入したので、部屋をすっきり見せてくれるおかげで出しっぱなしにしていても部屋が汚く見えず助かっています。

バッテリーやパネルの選び方や注意点

 私は災害対策としても使いたかったので少し容量が大きめの700Whのバッテリーにしました。容量に応じて、使用可能な最大W数が変わってくるそうなので、自作する場合にも購入する場合にも、どのくらいの電力量の家電を動かしたいのかを考えてから購入しないと失敗するので注意してください。この製品の場合は、500Wまでの家電を動かすことができます。エアコンや冷蔵庫は無理ですが、空気清浄機やパソコン、スマホの充電などが可能な程度です。
 また、太陽光パネルについても発電効率というものがあり、100Wとあるからといって太陽の下に置いたら100W発電してくれるわけではありません。わたしが購入したのは100Wのパネルですが、実際に2月の天気のいい日に太陽に直角に当たるようにパネルを設置したところ55W程度の発電量でした。単結晶、多結晶などパネルの種類や天候、気温に左右されるので一概には言えませんが、2ヶ月ほど使ってみた数値ですので参考にしてください。公式サイトによると、700Wh/500Wのバッテリーを100Wのパネルで充電しようとすると約13時間かかると書かれていました。今のところ多少雲があってもだいたい3日くらいあれば満充電できています。

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USBポートが常に大混雑!もっとポートを増やそうかと思ってます♪

電気代はどの程度浮く?

 気になる電気代ですが、ちょうど今冬のエアコン利用が落ち着いて少しずつ電気代が下がってきたところで、はっきりいくら節約できた!とは実感できていません。ただし、太陽光発電を始めてから、常時接続する必要があるもの以外はすべてまかなえるようになりました。わが家では、スマホ、ノートパソコン、NintendoSwitch、AmazonEcho(アレクサ)、子どものGPSなど、充電して使う製品はすべてバッテリーから使っています。それでもバッテリーの容量が大きいため大きくは減らないのが嬉しいです。
 東京電力の従来からある電気料金プラン(従量電灯B)をもとにすると、1kWh=19.88~30.57円。1ヶ月に晴れた日が20日程度あったとして、3日程度で満充電できるわが家の太陽光発電システムをフル回転で使い続けた場合、1ヶ月のうち満充電できる回数は約7回。それを全部使ったと仮定すると1ヶ月で約5kW節電できることになります。つまり、毎月100円~150円、年間1,200~1,800円程度の節約効果です。こうしてみると微量ですね・・・。太陽光発電による節電効果を狙うなら、パネルをもう一枚増やすことを検討する必要があるでしょう。

 電気代でいうと大きな効果はありませんでしたが、子どもに太陽の力で電気が作れていることを実感してもらうには十分すぎる体験ができます。ソーラーちゃんと名付けてペットのように可愛がり、お天気の日は喜び、雨の日は残念がって過ごしています。エコ育の教材としては非常にいい効果がありました。私も太陽のありがたみを日々感じながら過ごすようになりました。これからも太陽光発電を生活に取り入れて過ごしたいと思います。

【参考】
・Jackery(ジャクリ)公式サイト – Jackery Japan
https://www.jackery.jp/
・従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社
https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/old01.html

ライター紹介

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
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