【LIVE from the Office】片平里菜×YOH(ORANGE RANGE)
読みもの|7.1 Thu

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お2人の対談は、エントランスのみんでんネオンと、すべて通電しているコンセントウォールの前で。上の写真のソファは、電車のシートをアップサイクルしたもの

カルチャーのリカバリー
  コロナ禍、みんな電力(以下、みんでん)では「カルチャーリカバリー」を掲げた取り組みもすすめています。それはつまり、ミュージシャンたちにオフィスを解放し、アーティストのみならずそのまわりで演奏をサポートし、また、音や映像を記録する方々の活躍の場を一つでも増やす試みです。
  
発起人は、みんでんのおしかけ課長で、アーティスト電力の第1号オーナーでもあるいとうせいこうさん。私たちはこの取り組みを、「LIVE from the Office」と名付けました。

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LIVE from the Office公式ロゴの「O」の字のデザインは、オフィスの窓とソーラーパネルの両方をイメージしています

日本からこそのライブ配信
  最初に頭にあったイメージは、海外で大人気な、小さな画面に超豪華アーティストがぎゅうぎゅうに詰まって演奏をする「tiny desk concerts(タイニーデスクコンサート)」でした。「あの人(バンド)がこんなところで?」、「この豪華さで無料配信?」ということで、音楽好きは知っている有名企画の日本版。そのアイディアには、みんでんオフィスの内装に参加してくれたバンドtoeの山嵜廣和さんも、「面白いね。ただの真似にならないといいね」というエールをくれました。

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  ですから、まず「日本らしさ」を視覚的に伝えられるステージとして、オフィス真ん中にある和室がその舞台に。そして本家との大きな違いは、この配信がコロナ禍を受けた必然性の中ではじまったことにあります。
 新しいウイルスは環境破壊のカウンターとして出てきたというのは、世界の科学者たちの共通認識です。コロナ禍以降欧米では、再生可能エネルギーを増やし、環境負荷をかけない「グリーンリカバリー」が叫ばれています。でも、本企画はそのさらに先、環境をカルチャーと共に再生させていく「カルチャーリカバリー」を目的としています。つまりここでは、演者の皆さまが胸に抱える想いも、音楽と同等の大切なコンテンツとなるのです。
福島と沖縄のミュージシャン

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  LIVE from the Officeでは、今年1月の初回には佐藤タイジ×ASA-CHANG、今年3月の第2回にはSUGI-LOW(SUGIZO×TOSHI-LOW)というように、他ではなかなかない組み合わせかつ、至近距離での贅沢な演奏が実現されてきました。おかげさまでここまで、大勢のミュージックラバーたちに観ていただいています。そして第3回のゲストは、片平里菜さんとYOHさん(ORANGE RANGE)のお2人です。
 福島出身の片平さんと、沖縄出身のYOHさん。
 実は2011年の3.11以降、お2人は東北の復興の現場で一緒になることが多く、5年ほど前から機会あればコラボを重ねてきていたとのこと。片平さん曰く、「沖縄からすごい回数、ちゃんと現地まで足を運んでくれるんです」というYOHさん。実際にこの日も本企画のために、沖縄から飛行機で駆けつけてくれたのでした。
想像以上の電力会社

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YOHさんの後ろの柱で青白く光るのが、みんなエアー。紫外線で空気中の菌・ウイルスを減少させる

  YOHさんは、初めて訪れたみんでんオフィスの雰囲気と、普通「電力会社」と聞いて想起されるイメージのギャップに驚き、みんでんの「エアー」や「大地」の事業の話を素直に楽しんでくれました。「空気や土が、エネルギーの話と繋がっているということが発見でした。想像以上。電気だけじゃないイロイロな側面が社会にはあって、このまま新しい風を取り入れないでいくと、知らない間に身動きがとれなくなってしまいそう」。
 2021年はコロナ禍やオリンピックだけでなく、東日本の大震災から10年という節目の年でもあります。片平さんも福島出身の立場から、

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 「原発のコトや存在をちゃんと意識できたのも、あの震災がきっかけでした。音楽とエネルギーの関係についてだって、気づいていませんでした。でもじゃあ、再生可能エネルギーはそんなにいいものなのに、なぜちゃんと知られていないの?コストのせい?不安定さや、何らかデメリットがあるから?」
と、複雑な想いや疑問を率直に語ってくれました。
透明性のある社会

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  沖縄にも、もともと土地に伝わる文化や歴史のほかに、受け入れざるを得ない問題が多くあります。YOHさんが「本当にいい声で」と感心する片平さんの透明感ある歌声が、まだ各地にあるかもしれない問題やくすぶる想いも全部透明に可視化して、もしもみんなの力で解決することができたら、それも一つ明確な音楽の力なのかもしれません。
(構成:ENECT編集部)
2021.7.1 thu.
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▼片平里菜

何気ない日常や移り変わる社会、四季折々の季節に感情を重ね、
絵を描くように、詩を詠むように、歌を紡ぐ。
1992年 福島県福島市生まれ シンガーソングライター。
2020年に4枚目のアルバム「一年中」、全6曲収録のEP「HEY! Darling EP」をリリース。

Katahira Rina OFFICIAL WEB SITE
https://www.katahirarina.com/

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▼YOH (ORANGE RANGE)

1983年生まれ、沖縄県沖縄市出身。5人組ロックバンド「ORANGE RANGE」のベーシストとして活動中。作品によっては作詞・作曲も手掛ける。
2001年にバンド結成、2002年にミニアルバム『オレンジボール』でインディーズデビュー、翌年2003年にシングル『キリキリマイ』でメジャーデビュー。2021年に結成20周年イヤーに突入。
ジャンルにとらわれない自由かつ高い音楽性と、卓越したポピュラリティが話題となり、数々の名曲を送り出し続けている。
自身が制作の中心を担った楽曲『Imagine』が、東日本大震災の復興支援、震災の記憶を未来に残していくことを目的とした自転車イベント「ツール・ド・東北 2021」公式テーマソングとして起用されている。

ORANGE RANGE Official Web
https://orangerange.com/
ORANGE RANGE 20th Anniversary Special Site
https://orangerange.com/20th/
YOH Official Twitter
https://twitter.com/bass_yoh/

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