ようやく電力会社を変えたわが家。選び方は?電気代どのくらい変わる?
ようやく電力会社を変えたわが家。選び方は?電気代どのくらい変わる?|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート
電力会社を自由に選べるようになってから2年が経とうとしています。わが家も悩みに悩んで12月に電力会社を変えました。情報を得る機会がなかったり、具体的にどのくらい安くなるのか調べるのが面倒だったり、なんとなく今の電力会社以外のところに変えるのが不安という方もおられるでしょう。今回は私の電力会社変更に至ったきっかけやどのくらい効果があるのか、というところを実体験からお話したいと思います。
省エネ・節約に敏感な私も自由化が始まる前はニュースでもよく見かけていたし、自由化した時にすぐにでも変えたかったのが本音です。でも当時はまだ慣れない育児にいっぱいいっぱいで新しいことを始めるということがけっこう億劫だったのかもしれません。もう少し様子を見ようと思っている・・・とうまい言い訳をして、自分から情報を得ることをしていませんでした。1年ほどした時、玄関から見えるお隣さんの電気メーターのデザインが変わりました。それを見る度にうちも早く変えなきゃと思いつつ、周りから評判を聞いたりしてゆるく準備を始めたけれども見事に2年近くが経ったのでした(苦笑)。
実際に電気会社を変えた家庭からの口コミというか、それこそなんでその会社にしたのかを聞いてかなり参考にしました。結局わが家は東京電力から東京ガスにしたのですが、その一番の決め手は「東京ガスとは既にガスの契約をしているから一本化することで絶対お得になる」という身近な利用者の声でした。
後述しますが、絶対に安くなるかは家族構成や現在の契約内容によります。ただうちの場合はマイカーを持っていないし、愛用しているインターネット会社は電気事業に取り組んでいないし、結局東京ガスだけが今の自分の生活に一番縁があったのです。東京ガスに一本化するとお得になるプランがあったのはもちろん、支払いも電気代と合わさったので手続きの手間が減ったように感じます。じっくり考えればもっと安い会社もあったかもしれませんが、電気会社の変更はウェブで申し込みができるところが多く、大きな手続きの手間などはかからないのですぐに変えられます。これから時間にゆとりが出てきたらいろいろ調べてみようと思います。
わが家は電力会社を変更してから1年間経っていないので、具体的にいくら安くなったかについては、過去1年間の電気料金のデータを使って料金シミュレーションが試算したものを公開したいと思います。
東京ガスのホームページでシミュレーションができます
なんと年間で約7,500円も安くなるんだそうです!年間の使用量を調べなおすのは面倒ですが、東京電力を利用している方なら「でんき家計簿」などのサービスに会員登録しておくと過去2年分のデータが見れるので、ご家庭で契約されている電力会社のこうしたサービスについて一度調べてみるといいでしょう。
ウェブにて電気料金とガス料金の明細書を片手に必要事項を記入します。とても手軽でしたが、特に申し込み確認の電話やハガキが来るわけでもなく1ヶ月以上が経ち、いつから切り替わるのか、また、そもそもちゃんと申し込めたのか心配でした。その後立ち合い不要で電気メーターの切替工事があり、メーター工事後の検針から開始となるようです。
仮に今契約している電力会社が倒産したり発電施設が何らかのトラブルが起きたりしても、他の電気会社から電気の供給が行き、決して電気が供給されなくなるといったことはありません。せっかく好きな電力会社を選べるのだから、価格ももちろん大事ですが口コミやランキングなどに左右されずに、自分の考えに合う会社と契約するのもいいかと思います。
「日本一透明な電気料金を目指す」というキャッチフレーズが印象的なみんな電力では、誰がどのような発電方法で電気を作っているのか、また、どこにどんなコストがかかっているのかといった電気代の構成を明確に利用者に表示してくれています。さらに過去6ヶ月の仕入れ価格を開示し、仕入れ基準値より安くなった場合には請求月の電気料金から割引してくれるんだそうです。
供給する電気の約6割がソーラー、水力、バイオマスといった地球にやさしいエネルギーで作られていますし、環境のためにも、自分で選択した電気を使うことができる今だからこそぜひ選びたい会社です。ちなみに気になるお値段ですが、1ヶ月の使用量が500kWhの場合だと約13,200円ということなので、わたしが契約していた内容なら東京電力に比べて1,000円以上安いですし、現在契約している東京ガスの電気プランとほぼ同じ金額になります。毎月の平均使用量から計算して詳しく比較できたら乗り換えを検討したいです。
誰がどんな思いで電気を作っているか知ったら、日々の電気の使い方も変わるのではないでしょうか。今回はみんな電力を紹介しましたが、たくさんの電気会社の中から発電への思い入れや会社の考えで選んでみるのも楽しいですね。
【参考】
・みんな電力株式会社 発電者を応援出来る「顔の見える電力」
http://minden.co.jp/personal/
ライター紹介
吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。
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