八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所
東京都八王子市で生まれた「一般社団法人 八王子協同エネルギー」は、「はちエネ」の愛称で呼ばれ、エネルギーの地産地消のための「市民発電所プロジェクト」を進めています。
「発電所」というと、大企業や公官庁が作るものと考えがちですが、市民発電プロジェクトは、市民が発電所建設の資金を出し合って、小規模分散型の発電所を作る試みです。
「はちエネ」の市民発電所第2号機として作られたのが、京王線山田駅から徒歩5分程度の場所にある「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」です。
「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」は、「磯沼ミルクファーム」という牧場の牛舎の屋根上に設置された、太陽光発電所です。
80枚の太陽光パネルの下では、牛がのびのびと暮らしていて、この発電所だけで年間で一般家庭約6世帯分の電気が作られています。
八王子というベッドタウンエリアにあるため、近くには住宅や学校などもありますが、この「磯沼ミルクファーム」では約100頭の乳牛が飼育されています。
敷地内には「世界で一番小さいヨーグルト工房」があり、一頭のジャージー牛のミルクだけで作られた「かあさん牛のヨーグルト」や、3種類の牛のミルクをブレンドした「みるくの黄金律」などが人気です。
牧場内は自由に見学でき、週末には乳搾り体験やチーズ作り体験などが開かれる他、牧場で作られたヨーグルトやチーズが直売されていて、地元の人に愛される場所となっています。
- 発電所名:かあさん牛のヨーグルト工房発電所
- 発電所オーナー:一般社団法人 八王子協同エネルギー
- 所在地:東京都八王子市小比企町1625
- 発電方式:太陽光
- 発電出力:19.8kW