八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所
読みもの|4.4 Mon

市民による、市民のための市民発電プロジェクト

 東京都八王子市で生まれた「一般社団法人 八王子協同エネルギー」は、「はちエネ」の愛称で呼ばれ、エネルギーの地産地消のための「市民発電所プロジェクト」を進めています。

 「発電所」というと、大企業や公官庁が作るものと考えがちですが、市民発電プロジェクトは、市民が発電所建設の資金を出し合って、小規模分散型の発電所を作る試みです。

八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所

 「はちエネ」の市民発電所第2号機として作られたのが、京王線山田駅から徒歩5分程度の場所にある「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」です。

八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所
八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所

世界で一番小さいヨーグルト工房

 「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」は、「磯沼ミルクファーム」という牧場の牛舎の屋根上に設置された、太陽光発電所です。

 80枚の太陽光パネルの下では、牛がのびのびと暮らしていて、この発電所だけで年間で一般家庭約6世帯分の電気が作られています。

八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所
八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所

 八王子というベッドタウンエリアにあるため、近くには住宅や学校などもありますが、この「磯沼ミルクファーム」では約100頭の乳牛が飼育されています。

 敷地内には「世界で一番小さいヨーグルト工房」があり、一頭のジャージー牛のミルクだけで作られた「かあさん牛のヨーグルト」や、3種類の牛のミルクをブレンドした「みるくの黄金律」などが人気です。

八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所

 牧場内は自由に見学でき、週末には乳搾り体験やチーズ作り体験などが開かれる他、牧場で作られたヨーグルトやチーズが直売されていて、地元の人に愛される場所となっています。

八王子かあさん牛のヨーグルト工房発電所

発電所情報
  • 発電所名:かあさん牛のヨーグルト工房発電所
  • 発電所オーナー:一般社団法人 八王子協同エネルギー
  • 所在地:東京都八王子市小比企町1625
  • 発電方式:太陽光
  • 発電出力:19.8kW
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