槌屋先生のエネ噺 第1回目
最近、ベント・ソレンセンというデンマークの有名な物理学者がストーンエイジから現代までのエネルギー史を書いた『ヒストリーオブエナジー』を発表したんだ。
この本の面白いポイントは、各年代ごとにエネルギーをどれだけ使用していたかを同じ単位で書いた点なんだよ!石器時代にエネルギーをどれだけ使用していたのか、誰も分からないことを調査したんだ
(本を指差しつつ)ここにネアンデルタールエナジーユースと書いてありますね。
その量を彼は推定していて最初のエネルギー消費が一人当たり、男が145.26ワット、女が125ワット。なんでこんなに少ないんだろう。
石器時代には木こりのような役職の人がいたんですかね?
やはり石器時代は基本的には食べ物と、身体を暖めるということに一番エネルギーが使われてますね。この頃には洞窟があり、その中でたき火をしていたと想像されます。
その中で食事、暖房、照明を兼ねた火を燃やしていたという時代ですね。それが石器時代前期です!
1943年千葉生まれ。東京大学工学部機械工学科卒業、同大学院博士課程修了。(株)システム技術研究所所長。京都・仙台エコエネルギー学院学長(リンク付き)工学博士。システム工学専攻。エネルギー・資源分析、情報科学の手法を使い、持続可能な社会への道筋を提案しつづけている。WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)にて「脱炭素社会に向けたエネルギーシナリオ提案」を発表。著書に『エネルギーのいま・未来』(岩波ジュニア新書)『エネルギー耕作型文明』(東洋経済新報社)など、訳書に『ソフト・エネルギー・パス』著エイモリーロビンス(時事通信社)などがある。
『ソフト・エネルギー・パス』は日本に初めて「再生可能エネルギー」という用語を紹介した書籍と言われている。