フレキシタリアンとは?健康と環境に優しいゆるベジ生活を始めてみよう!
読みもの|8.8 Mon

フレキシタリアン

「準菜食主義」とも呼ばれるフレキシタリアン。肉や魚を全く食べないベジタリアンに比べ、誰でも生活に取り入れやすいことから国内でも増加傾向にあるようです。今回はフレキシタリアン(ゆるベジ)の基本知識や実践方法を紹介します!

目次

フレキシタリアンとは

フレキシタリアンは、「フレキシブル(柔軟)」と「ベジタリアン(菜食主義)」をかけ合わせた造語です。基本的に植物性食品を食べ、ときには肉や魚も食べる人を指します。セミ・ベジタリアンや準菜食主義とも呼ばれます。日本では「ゆるベジ」と呼ばれることも増えてきました。

フレキシタリアンとヴィーガン、ベジタリアンの違い

フレキシタリアンと同じく、動物性食品を制限する人にはヴィーガンやベジタリアンがいますよね。これらの違いは「どの程度植物性食品を制限するか」にあります。

フレキシタリアン

ヴィーガンは肉・魚だけでなく、卵や乳製品などの動物性食品全般を食べません。それに対してベジタリアンには厳密にはいくつかの種類があり、卵や乳製品は食べるという人や、赤身肉だけ食べない人などさまざまです。

以下にベジタリアンの種類をまとめました。

■ラクト・ベジタリアン

乳製品は一部または全部OK、他の動物性食品はNGというベジタリアンのこと。

■オボ・ベジタリアン

卵はOK、乳製品を含むほかの動物性食品はNGというベジタリアンのこと。

■ペスカタリアン(ペスコ・ベジタリアン)

魚介類はOK、肉はNGというベジタリアンのこと。

(漁業は畜産業よりCO2排出や土地・水利用量が少ない!)

■フルータリアン

収穫しても植物にダメージを与えない食べ物のみ摂取するベジタリアンのこと。例えば、 果物・ナッツ類・トマトなど。熟して落ちた実しか食べない人もいる。

紹介した食生活の他にも、「貰い物や外食では動物性食品を食べるけど、家では植物性食品のみを摂取する」のように場面によって使い分ける人もいるようです。

フレキシタリアンの魅力は?環境にやさしいって本当?

フレキシタリアン

フレキシタリアンは、なんといっても誰でも始めやすい点が最大の魅力です。これまで当たり前に食べていたものを急にやめるのはなかなか難しいですが、減らすことは比較的簡単にできますよね。さらに動物性食品を食べる頻度など、決まったルールがあるわけではないので、自分のペースでゆっくり始められます。友人や職場との付き合いで外食に行く際にも柔軟に対応できるため、ベジタリアンやヴィーガンよりもフレキシタリアンを選択する人も多いようです。

また、フレキシタリアンの生活が環境保護につながるという意見もあります。国内において、畜産業は飼育場の拡大に伴う環境破壊や水質汚染が長年問題となってきました。牛や豚などの動物を育てるには多くの土地・穀物・水が必要です。世界人口の増加や所得向上による畜産物需要の増加に伴い、先進国を中心に肉の消費量が高まっています。これにより、森林破壊や水資源の不足、温室効果ガスの排出などが世界的にも問題視されるようになりました。

しかし、植物性食品はタンパク質の摂取効率が劣る点や、植物性食品をさまざまな商品に加工する段階でエネルギーが多く消費される可能性を考えると、どちらが環境によいのかを一概に決めることはできないでしょう。肉の食べ過ぎを防ぎ、適度に植物性食品に置き換えるフレキシタリアンは地球にとってやさしい選択のように感じます。

なおエコな食品を選ぶには、飼育環境や産地などの情報を自分自身で調べたうえで、納得できるものを購入してみてはいかがでしょうか。例えば、「近所の農家で育てられた野菜を買う(地産地消を意識する)」「カーボン・オフセットやオーガニックなどの認証を受けた食品を買うようにする」などのこだわりを持って食品を選んでくださいね。

簡単!フレキシタリアンの始め方

フレキシタリアン

フレキシタリアンを始めるのはとっても簡単。実践方法はつぎのとおりです。

ミートフリーマンデー:月曜だけ肉を食べないで過ごす

動物性食品を置き換え:肉を大豆ミートに、牛乳を豆乳などの植物性ミルクに変えてみる

スーパーや飲食店でもプラントベース(植物由来)フードが増えています。また、プラントベース専門のサービスから購入するのもよいでしょう。まずは身近な動物性食品を植物性食品に置き換えてみてください。

また、元ビートルズのポール・マッカートニー氏らが提唱した「ミートフリーマンデー」を実践するのもおすすめ。週に一日だけ肉を食べない日をつくるので簡単に習慣づけられますよ。

少しずつヴィーガンオプションを取り扱うお店が増えています。低脂肪・低カロリーで食物繊維が豊富な植物性食品は健康面でもメリットが多いのではないでしょうか。早速ご自身のライフスタイルにも取り入れてみてくださいね!

参考

畜産環境問題とは:農林水産省

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記事を作った人たち

タドリスト
吉田茉央
ママモデル、ライター、Webディレクター、宅建士など幅広く活動している一児の母。東京都在住。出産を機に、親子で学べる環境教育、暮らしに役立つ省エネやエコアクション、SDGsに関する情報発信をしている。省エネ・脱炭素エキスパート検定【家庭分野】取得。「わかりやすく、親子で楽しめる」をモットーに、SNSや企業サイトで執筆活動中。