意外と簡単!子どもと一緒にみつろうラップ作り
読みもの|3.2 Tue

意外と簡単!子どもと一緒にみつろうラップ作り|まおさんちのエコ育と省エネ実践ノート

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キッチンをカラフルに彩ってくれてエコなんです!手作りだから愛着もわきます♪

 脱プラやごみ削減として注目されているエコラップこと「みつろうラップ」。調べてみたらあまりに簡単につくれるので、実際に子どもと一緒に作りながらどんな時に使うのがおすすめか考えてみました。作ってみてわかった、失敗しにくいポイントも紹介します。

みつろうラップとは?

 みつろうラップは、綿や麻などの布に、蜜蝋や植物性オイル、天然樹脂を染み込ませたものを指します。一般的なラップと違ってハリがあり少し固く感じますが、手の熱で柔らかく変形し、適度な通気性を保ったまま食器や食材を包むことができます。
 みつろう(蜜蝋)とは、蜂が巣作りをする際に分泌するもので、天然ワックスとして知られており、化粧品やお菓子作りにも使われています。市販されている一般的なラップとは違い、天然成分でできていることから安全安心のエコラップとして注目されているのです。

みつろうラップの特徴と利用シーン

 エコラップともてはやされていますが、残念ながらみつろうラップは普段使っているラップの完全な代替品にはなりません。しかし、その特徴を理解し適材適所に取り入れることで、生活をより楽しく鮮やかにエコ化できる素敵なキッチンアイテムです。みつろうラップのメリットとデメリットをみていきましょう。

メリット
・水で洗って繰り返し使える
・見た目が可愛い
・プラスチックごみを減らせる
・抗菌・防腐性が高い
・自分で簡単に作れる
デメリット
・使い始めは蜜蝋の匂いが気になる人も
・べたべたした軽い粘着感がある
・熱に弱いのでお湯や電子レンジはNG
・市販品はコスト高め

 使いかけの野菜などをみつろうラップで包んで冷蔵庫に入れれば、乾燥を防いで鮮度を保ってくれます。同じ理由から、パンやサンドイッチ。おにぎりの保存にも最適です。対して、熱や酸に弱いため、肉や魚、酸味の強い食材は直接包めませんし熱いものは冷ましてから使う必要があります。また、夏場は特に保存場所に気をつけなくてはなりません。

 わたしはこれまでラップとプラスチックの蓋を併用していたので、電子レンジや温かいものには引き続き家にあるプラスチックの蓋を利用し、飲みかけのカップの蓋やバターやチーズ、使いかけの野菜などを包むときにみつろうラップを使うようにしています。おかげでラップの出番はほぼ皆無ですし、みつろうラップのデメリットも補えていて快適です。

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子どもと一緒アイロンを使うときは、取り扱いに十分注意しましょう。

みつろうラップの作り方

 手元に布がたくさんあったのと、子どもと実際に体感しながらエコライフを楽しみたいという思いから、みつろうラップの自作にチャレンジしてみました。参考までにうちの子は6歳ですが、アイロンを使うので大人の注意を聞ける年齢のお子さんと作りましょう。作業時は十分注意してくださいね。

  • 【材料】
  • ・布(綿100%のものが手軽でおすすめです)
  • ・蜜蝋(粒タイプが便利です)
  • ・新聞紙5~6枚
  • ・クッキングシート
  • ・アイロン
  • ・アイロン台

【作り方】
1)アイロン台の上に新聞紙を重ねて敷き、さらにクッキングシートを置く。
2)正方形に切った布を置き、蜜蝋を均等に散らし、クッキングシートを重ね、低音のアイロンで蜜蝋を溶かし布に染み込ませる。
3)布に蜜蝋が染み渡ったら、クッキングシートから剥がして乾燥させて完成。

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子どもでも慣れればうまく扱えます。おやつの残りはみつろうラップでふたをしてね~と声をかけています。

【これで失敗しない!綺麗に仕上げるコツ】
・蜜蝋は様子を見ながら足していくのがおすすめです。最初から多く使ってしまうと溶けた蜜蝋がクッキングシートからはみ出して周囲が汚れてしまうので注意!
・3の布はすぐ乾くのでクッキングシートを片面だけ剥がしてそのまま置いておいても大丈夫ですが、クッキングシートに残った蜜蝋が過度について仕上がりがキレイにならなかったりベタつきが増えてしまうのでなるべく剥がして乾燥させましょう。
・少しもったいないですが、みつろうラップを複数作る時はクッキングシートをこまめに変えましょう。シートに残った蜜蝋が表面に過剰について凹凸ができてしまったりするためです。

わが家のeco育~プラスチックごみ編~

 プラスチックごみの削減やプラスチックフリーな生活を目指すと、障壁となる子どもとの暮らし。紙やセロテープなど資源の無駄遣いは本当はやめてほしいし、レストランやファーストフード店、ガチャガチャなど、これでもかというほどプラスチックの細々とした安価なおもちゃが手元に溢れてきます。ガミガミ言ってもきりがないですし、子どもは保育園や小学校との兼ね合いもあるので、禁止するのではなく、目的とその理由をしっかり伝えてエコ意識を高めてもらおうと心がけています。

ごみ問題に関して私が子どもに伝えている自己流eco育(幼児向け環境教育)は次の通り。

  • ・可燃ごみ・プラスチックごみの分別を教える
  • ・ごみ問題を物語や写真を使って話す
  • ・家庭全体で「資源の再利用」を薦める
  • ・エコにつながる活動は一緒に体感してもらう

 小さな子どもには見た目だけではどれが可燃ごみでどれがプラスチックごみか判断できないため、分別については日頃から教えるようにしています。ごみの日が書かれた自治体のカレンダーなどを見せながら、リサイクルできるものも一緒に教えてあげると理解しやすいようです。
 同じく視覚を活用するほうが興味を持ってくれたりするので、写真や絵本などを用いて環境問題についてもたまに触れています。たとえば、ウミガメが網に引っかかってしまっている画像を見せて、「ウミガメさんはどうしたんだろう?」「どうして動けなくなっちゃってるのかな」などと対話形式で問題提起しています。そして、「なぜおうちでプラスチックをあまり使わないようにしているのか」、その理由を知ってもらう方が子ども自身も自主的に活動に参加してくれるようになります。そのためには家庭全体で「~してはいけない」ではなく「~しよう」というポジティブなルールを取り入れていくのがおすすめです。
 ポジティブなルールの一つの例として、わが家では「お出かけするときには水筒を持ち歩くようにしよう」とルールを決めて習慣づけています。もちろん未就学児相手にプラスチックごみと環境問題を解いても、完全な理解はされません。しかし、子どもも親と一緒に楽しみながら行えることは喜んで協力してくれます。そのためにも禁止ではなく提案をするように心がけましょう。
 また、今回のようなみつろうラップ作りやエコバッグ作りなど、エコに関わる活動は子どもと一緒に行うようにしています。生地を選んでもらったり、お手伝いをお願いしたり、また、専用のものを作ってあげたりと子どもの好奇心を刺激できるような楽しいイベントの一つとして家族で盛り上げてみるといいでしょう。

 最近マイペースながら、プラスチックフリーを生活の中に取り入れています。そのほか子どもを巻き込んで、一緒に楽しみながらエコライフとeco育を実践していますので、他の記事もぜひご覧ください。

【子どもと一緒にエコ育!】
親子でビーチコーミング初体験!海洋ごみ問題を考える
https://tadori.jp/maosanchi202012/
今話題の「洗剤の量り売り」を親子で体験!
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あづま袋はエコバッグ界最強!?親子で簡単手作り
https://tadori.jp/joshiene_kotono202009/
プログラミング学習の導入にも!幼児とパソコンで楽しめる環境教育
https://tadori.jp/joshiene_kotono202001/

【参考】
・布でつくるみつろうラップ – KAWAGUCHI
https://www.kwgc.co.jp/mitsurou

ライター紹介

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吉田茉央(よしだ・まお)
ライターやモデルとして活動している家庭の省エネエキスパート・診断級の資格を持つ一児のママ。ジョシエネラボ立ち上げメンバーの1人。元エネドル省エネ担当。

ジョシエネラボとは
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