【レポート】いとうせいこう課長が行く!「電力リゾート」視察
左から、市民エネルギーちば共同代表・東光弘さん、みんな電力・大石英司社長、そしてみんな電力電力リゾート課・いとうせいこう課長(後ろの笑顔は南兵衛さん)
*追記 2021.2.現在、「電力リゾート」の名称はコロナ禍を受け、「電力シェアランド(仮)」となって進行中です*
いとう課長はすでに、効果的に「電力リゾート」を匂わせるツイートを繰り返してくださっている。そして実際にぽつぽつと、課長のもとには「あれは一体何なのか?」という質問も届いている。つまり、「いとうせいこう」が抱える多様な任務に新しく加えられた「再生可能エネルギー」に、ピンときてくれている方々はいるということだ。
台風15、19号が残した傷跡は深い。しかし、大きな自然災害を経ておのずと、「自ら発電する」「近くに発電所がある」ということの重要性の認知も広がりつつある
この日僕たちは、東京のすぐ隣で現実に進行中の、本当に社会を根源から変えるポテンシャルそのものを目の当たりにして、喜んだ。また、その日そのメンバーでその場所を訪れたことが必然ともとれる、運命的な発見もあった。
市民エネルギーちばでは「誰でもソーラーパネル1枚から市民発電への参加が可能」という理念のもと、パネル1枚3.5万円(税別)でパネルオーナーを絶賛募集中だ
『減速して生きる ダウンシフターズ』(幻冬舎/2010)など著書多く、地域で一緒にサステナブルで循環型な社会のため尽力する高坂勝さんの話を聞くいとう課長
スタッフの中には、過去に稲荷神社で狐に憑かれてた経験を持つ(ほんとか?)ものがいて、車内での話があまりにリアルだったため、例えばいきなり天候が崩れるとか視察に影響が出ないよう、神社は極力迂回した。他に蛙に異様に恐怖するものもいて、田んぼの視察時、ホラー映画さながらの騒ぎが起きた。
いろいろあったが最後に立ち寄ったJA直売所の品揃えが素晴らしく、見たことのない太さのゴボウに歓喜するスタッフがいて、その満面の笑みがすべてを流し去ってくれた。
ともすれば地味で巨大かつ複雑で、頑張っても誰かを敵に見立てての話にしか展開しないのが、これまでの一般的なエネルギーである。だからこそ未だに社会に広めにくく、仲間を増やしにくいとも言える。
しかし、いとう課長が提唱するそれには夢がある。皆が笑顔で関われる。理系な「自分とは関係ない話」に、カルチャーが注入される。そして、その全貌は年明けによりはっきりするし、たぶん4月頃には実際に稼働もするだろう。今言えるのは、それくらいが限界だ。しかし、間違いなくかつてない「電力リゾート」である。2020年、最も注目すべきはオリンピックではなくなるかもしれない。
ぜひ、期待しておいていただきたい。
東さんの右隣、茶色のシャツを着ているのが市民エネルギーちば、もう1人の共同代表・椿茂雄さん。今回はお二人に案内していただき、多くの学びある視察ツアーとなった
いかがでしたでしょうか?いとう課長が牽引する「電力リゾート」については、今後も引き続き報告していきます。
また、本年もENECTをお読みいただき、ありがとうございました。新年も電気にまつわる新しい切り口の記事、準備中です。
それでは皆さま、どうか穏やかな、心温まる年末年始をお過ごしください、、!