【スナックSDGs】「3.5%」の心に届け!アーティスト電力
育児休業中のいとうせいこうさん(左)と、著書『人新世の資本論』(集英社新書)が新書大賞2021を受賞された斎藤幸平さん(右)
20年以上ベランダで園芸を楽しんできた、自称「ベランダー」であるせいこうさんも「最近やけに熱帯の植物が売られるようになったと思ったら、去年その彼らでさえ夏を越せないほどの暑さだった」と続ける。
冒頭大石社長からは、海外ではESG投資など、経済的観点で気候変動対策が進められている状況についての報告と「でも、それって本質的?」との問い。かたや日本に漂う、私たち市民に欠落しているように感じる、「自分で社会を変えられる。大きな問題を止められる」という意識。そこをせいこうさんは「近代化のプロセスで、革命のなかった日本の特徴。でも、四季の国・日本だからこそ、四季を守る行動が必要。人々を焚きつけ、結果を数値や絵で示していく。人は達成感があると動く」と説く。
いとうせいこう発電所は福島県二本松市にある
せいこうさん曰く、「みんでんだからこその特性は、自分がどこの発電所から電気を買うか選べること。それがブロックチェーンの技術で実現している。だから今『いとうせいこう発電所』をつくって、まずはネーミングライツで看板を付けさせてもらう。誰でもそこから電気を買えて、代わりに、例えば僕の限定ライブ情報が同じ電線を通じて消費者に伝わる。そうやって電気をエンタメとも繋げていくことができる」。
曰く、「いきなり大規模な改革も必要ない。ハーバード大の政治学者エリカ・チェノウェスによると、人口の3.5%が非暴力的に本気で立ち上がると社会が変わる。つまり、そうして脱炭素革命的な、ポジティブな変化が起こせる。3.5%の消費者ならみんでん、せいこうさんで動かせるのでは?」
コロナ禍前から進んでいた本企画、当初は「楽しいことが再エネを拡めるのに必要」との発想で、「電力リゾート」という名も付いていた
最後に、大石社長が静かに熱く、「TBSラジオのリスナーはおよそ450万人。それってすでに、日本の人口の3.5%以上。そこの本気を醸成するまでこの番組終わらない。いよいよ、せいこうさんが発電所をつくり、ファンがそこでつくられた電気を買える時代がきたんです」と締めくくった。
スナックSDGs、お二人がゲストのトークは4/25(日)・20時〜の放送で一旦お開き。アーティスト電力はみんな電力が
創業時から持っていたアイディア。せいこうさんの発想と化学反応を起こし、遂に実現しました。今後の展開もお楽しみに